キーワード2

・高見身与

 日本海軍から成り上がってきた女傑。73歳。

 貧しい実家を助けるために軍に志願し、冴え渡る知能と不屈の行動力で昇進を重ねる。瀬戸内反乱の鎮圧に貢献した功を称えられて将校への道に進む。幹部候補生学校を首席で卒業後、志願して北海道地区に身を置く。オホーツク海戦では当時猛威を奮っていたロシア連立国に抵抗。空海軍を率いて停戦までの間徹底抗戦を果たす。その戦いの中で戦艦ごと沈められたが、致命傷を受けてなお流木の上で指揮を執り続けたという逸話が残されている。

 片足を失い生死不明の境を彷徨いながら、その後執念の生還。防衛省の軍事顧問として復帰。今度は指定変異災害デビルの対応に追われることになる。しかし、陸軍派閥の頂機関の妨害に遭い、さらには『勇者ブレイブ』パーティの活躍により立場を危うくして失脚。軍事顧問から外れることとなる。デビル・マオウ襲来により頂機関が大打撃を受けるまで地方で力を蓄える。事件後、特別任務遂行課を(力業で)設立。特務一課司令として国家防衛の前線に立つ。

 厳しく厳かで厳格な人物として恐れられるが、部下からは頼れる英傑として慕われている。老いてもまだ現役を張れるタフさを誇り、特注の義足を駆使することで一個歩兵小隊を制圧出来る戦闘能力を有している。

 西洋かぶれを嫌い日本文化を好むが、飲み物だけはコーヒーを嗜む。そこを突っ込むと何故か本気でキレるので、防衛省職員には本省通知で周知徹底することで対策されている。そのせいか、下っ端から見た彼女のイメージは「西洋嫌いなのにコーヒー好きなのを突っ込んではいけないおばあちゃん」である。




・臨界者

 ウォーパーツとの適合率を常に90パーセント以上で遷移し続けるヒーロー。未知の戦闘兵器を手足と同感覚に振り回す猛者。彼らには「奥の手」と呼ばれるウォーパーツのフルスペックモードが備わっている。圧倒的な戦力を誇る彼らはもはや人間の範疇になく、超人又は怪物と称される。その出力は圧倒的なものが多く、基本的に集団戦闘に向かない。

 現在、日本では人類戦士を除く6名、国外では米国の1名のみが観察される。(人類戦士には融合者という別の区分が用意されている)彼らは対デビル戦争での主力兵器というよりも、国家軍事力の戦略兵器として捉えられている。日本皇国がここまで覇権を広げてきたのは歴代の臨界者の働きに依るところが大きい。




・英雄剣エクスカリバー

 ヒーローコード、イチが用いるウォーパーツ。解放すると黄金色に光り輝く。イチは眩しいのが苦手なので滅多に解放しない。その状態でも決して折れず、決して傷つかない超耐久の大剣であり、百戦錬磨一騎無双のイチが用いることで恐るべき脅威となる。

 奥の手は『王を導く黄金旋律』。黄金色の輝きにより因果律に干渉し、勝利をもぎ取る。




・デビルにだって血が流れている

 指定変異災害という単なる物理現象に分類されているが、デビルはその全てが生命体である。ネームドに分類される高位のデビルは信念と思想を持つ知的生命体である。人類との戦争の中でヒーローは当たり前のようにデビルを殺し、デビルも当たり前のようにヒーローを殺す。互いに互いを認めず、相手を同じ知的生命体とは捉えずに駆逐していく。

 人類戦士は知った。デビルにも誇り高き戦士がいる。熱い戦いに滾る血潮を持っている。人類によく似た精神構造をしている彼らに彼女は戸惑ったが、敵として前に立ったからには暴力で以て粉砕している。同じようにデビルに対して「何か」を感じるヒーローは皆無。武人としての魂を快く思った駆け出しのヒーローを除いては。




・英雄色を好む


ディスク(あの人と毎晩密会…………ドキドキ)

緋色(おっぱいお姉さんとおっかないおばあちゃんに口説かれた……ドキドキ)





次回→米国大激闘

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