第12話 充電?
「充電て何を充電してるの」
「太陽エネルギーでございます」
「えーと太陽エネルギーを何に充電してるのスマホ?バッテリー」
「スマホは持っておりません、体の中に太陽エネルギーを貯めているので御座います」
与一君、
「確か日光浴ってビタミン何とかが生成されるんじゃなかったか」
「あ聞いた事ある北欧の人は日光浴が必要だとかあまり日に当たれないから、ヒカルは?」
「最近気が付きました、太陽の光を浴びる時間が長いほど元気になれるのです、だから充電なのです」
「ああ元気が長持ちするのね、私が月の光で元気になるのと同じかな」
「やっぱりな怪しいと思った狼女だったか」
「あっそうかそれでか満月にわおーって叫びたくなって、血の滴るお肉にかぶりつきたくなるのか、今度噛ませて!」
「断る、自分の腕を
「自分の腕なんて全然美味しそうじゃないもの、、、そうねえ」
「こら若い娘が美男子の体を美味しそうに眺めるな」
「じゃあ片足切り落として差し出して膝から下で良いから、ひと月も有ったら再生するでしょ」
「トカゲじゃねえ、足がニョキニョキ、、、」
「あっヒカル、手!煙が」
「聞いてねえし」
「煙?何時もの事でございます、光合成か化学反応でございましょ」
「お前達バケモノと妖精か」
「さすが私の与一君、私が妖精に見えるなんて」
「バケモノにしか見えんが妖精と言えば当然、、、」
「わっ!」
「また聞いてねえ、姫どうしたのじゃ」
「じいや聞いて(「だれが爺やだ」)ヒカルの手を触ると電気がビシッっと、静電気なんてものじゃないわ、高圧電流よまだ残ってるかも」
与一君の手を握ろうとしたら逃げられた。
「ダメな奴恋人の手も握れないなんて」
「誰が恋人だ、それよりお前放電してるって、ピシピシ音してるし髪逆立ってる」
「蒼井さん空気を吸う様に電気を吸い込むのです、すーっと」
「すーっと、、、わっえっ何!わっ与一抱いて!」
「お、おいいきなりなんだ」
「か、体が膨れる破裂しちゃう」
「こ、こうか」
控えめに腕を回す。
「ダメもっとぎゅっと強く大好きって抱きしめて」
「、、、」
そこで「キャー」って誰かの黄色い声が聞こえた。
「わー凄い熱烈、やり過ぎ」
与一が固まる、私を抱きしめたまま。
「あーイケメン変態男、さっそく新入生に手を出してる」
「抱き着いちゃって離れない、変態ー」
女子三人が駆け寄って来た。
「コラ変態男離れなさい!」
「何も知らないいたいけな子に手を出して」
「キモイ、さいてー」
「あ、あの違うんです私が頼んで、カッコいいから」
「そりゃ見かけだけわね」
「そうよ見かけだけ、何人もの子を泣かせてるのよ、飽きたらポイ」
「手首切った子が何人もいたとか」
「それでこの変態男何やってるの、ツンツン」
突かれても動かない。ていうか私が抱いてる手を緩めたら倒れそう。
「あのお礼にほっぺにチュってしたら固まっちゃって」
「えーしちゃったの人生終わりよ、風評被害よ」
(ほんとは何もしてないけど説明しようがないんだもの)
「だ、だから焦っちゃって」
「あー早まったわねえ」
(そこまでひどい人じゃ無いけど、チャラいからなあ)
「あの噂は知ってます、だけどだから私だけを見て欲しくて」
「わっめっちゃ本気、罪な奴ねえ、とも、もしもしー友べっちー」
(あっトモベー担任と同じ名前だった、まさか血縁?無いよね)
「友って美白好きなの、これだけ美白の美人に迫られて昇天しちゃったかな、何時も追いかけてるばっかだし」
「えっモテモテって本人が」
「以前はね多少はモテてたけど、すぐ別れ話してくるから評判地に落ちてる、知らない子を狙うしかないってとこよ」
「わあ最悪、でも面白そう」
「ダメよ、すぐポイされちゃうから」
「でもこれどうする、もうすぐお昼終わっちゃう、先生呼んでこようか」
「階段転がすとか」
「わお、さすが恨みこもってる」
「そりゃね、もういいけど」
「あのわたくしにお任せ下さい」
「あらもう一人いたの」
「わっわっわーめっちゃ可愛い」
「あなたこんなのに近づいたら
「そうそう穢れる穢れる、触っちゃダメ」
(あー与一君何やらかしたの散々言われちゃって、ちょっと可哀そう)
「蒼井さんお手を離してください」
「良いの?」
ヒカルは与一君をもうスカッって感じで肩に担いだ。
「「「えー!!!」」」
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