気づいてしまった

池野向日葵

第1話

彼が以前、友人に彼の電子辞書を触られて、「汚っ。」と、言い捨てていたのを隣の席だった私は横目に覗いてしまった。それを見てから私は、ふと、こんなことを思い出した。彼は授業の休み時間や昼食の前後に水道へと手を洗いに行く。私は、彼が潔癖症なのではないかと思った。私も、自覚症状が少しある、という程度で、それを患っている。そのせいか、私は彼に少しばかりか共感を覚えている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

気づいてしまった 池野向日葵 @baron2260

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る