実際どうなのよ
「チバニアンだってよ、チバニアン」
「なに? 千葉県民?」
「時代の名前だよ」
「日本の王朝が千葉なんかにあった時なんてないだろ」
「なんかって……なにげにひでぇな」
「そうか?」
「まあいいや、それでチバニアンってのは、千葉時代って意味だと」
「あ? じゃあ俺の記憶にないだけか?」
「奈良時代と違うっぽい」
「一緒だろ」
「あっち日本史だろ。これ地球史」
「……若、ちょいスマホ見せて」
「ほい」
「ありがと。……はーはーはぁ、うわ、マジだ」
「だろ?」
「キモ」
「ん!? なんでそうなった!?」
「いや、ジュラシアン、カラブリアンと来てからのチバニアンだぜ? ニホニウムの時も思ったけど、もっとそれっぽい名前あったろ」
「まあ、ダサいのはわかるけど、キモいはわからないわ」
「わかるわ」
「どっちだよ」
「いややっぱりわからん」
「だからどっちだよ。急に脊髄で会話しだすな」
「……あー、でも、重要な地層なのな」
「でもってなんだよ、どんだけチバニアン気に入らないんだよ」
「笑いそうになるからそれやめて」
「……チバニアン」
「ぶっはっ!」
「だっ! きったねえ、唾飛ばすな!」
「笑わせたの若だろ、まったく……」
「うるせえぞチバニアン」
「やーめーろーて! て言うか若もチバニアン馬鹿にしてんじゃんか!」
「語感が面白過ぎるからな」
「それな」
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