貰い雨
雨の匂いを纏うきみ
私の上に影を落として曇り顔
眸を滲ませ
零すまいと踏み止まるも
やはり、溢れた一滴
頬を伝いきみの綺麗な
引かれた跡を指で追う
所在なく揺れども落ちぬ水滴は
意地っ張りなきみに似て
ひとつ突けばいとも素直に
私の生命線に転がり込んだ
いよいよもって降り出す雨
見上げる私の
きみの落とした悲嘆の色が
冷たく目元を濡らすから
これではまるで
私までもが泣いたよう
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