夢見鳥

蜜を吸って花から花へ

渡る鳥の往く先は夢路

秘密を知って空から空へ

囀る鳥の幻は遠く


雨に撃たれ散らした羽根は

虹の色を振る舞って消えた

風穴を抜ける冷たい吐息を

抱き締めたならまだ飛べる


太陽を隠した烏玉の月

白妙の焔を纏い地平を染める

満天の星が流れ去る前に

墜ちて往こう

世界の涯てへ

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