第6話 プリズンでブレイクタイム
ジイコに偵察隊に何がったかの説明を終えたアヤとミキは―――
「ガチャ」
「いいか!こいつ等を絶対に外に出してなりませんわ!要注意人物でしてよ!」
「はっ!」
―――再び牢屋に入れられた。
「まったく、災難だねミキ」
「そうですわねアヤお姉様、ちょっとお水をはいしゃくしようとしただけですのに」
「ガチャガチャ!」
アヤとミキが愚痴っていると隣の牢の囚人が意識を取り戻し暴れ出した
「おいぃジイコオォ!なんで俺まで牢屋に入んなきゃならねぇんだぁ!」
「お黙り!仲間殺しは重罪でしてよミツネさん!処罰が決まるまでそこで大人しくしてくださいまし」
囚人ミツネとジイコの睨み合いが始まり、舌戦を繰り広げている
「一人遊びはお前の専門だろうが!この部屋ゆずってやるからお前が入れ!」
「お暇でしたらその中コケでもカビでもお育てになった良いじゃないですか。園芸部のオ鎌ギツネ」
「誰がオカマだこの野郎!どいつもこいつも俺を見たら、おかまオカマ言いやがって!」
「オカマと言われるのがお嫌でしたら言葉使いをどうにかなさったらどうですの。淑女でしたらもっとエレガントに」
「お前が言うなジイコ、俺よりガタイがデカいクセしやがって」
「何ですってぇ!このションベン娘が!」
「やんのかゴラァ!二度と一人でいじれない様に指へし折ってやんぞ!」
「上等ですわ!そんなにお花詰みたきゃ好きなだけ垂れ流させてさしあげますわよ!」
ジイコとミツネは鉄格子ごしに取っ組み合いをはじめて、その光景をアヤ達はほのぼのとした雰囲気で眺めていた
「平和ですわねアヤお姉様」
「そうだねミキ、あれが犬猿の仲って言うのかな?」
「あはは、嫌ですわお姉様ったら。アレはどう見ても犬と猿ではなく、キツネとゴリラですわよ」
「それもそうか」
二人の会話を聞いてジイコ達が睨みつけて言い放った
「貴様ら、今この場で処刑してやりましょうか!」
「この変態共が!あの時の借りをここで返してや・・・・」
「ふぅん・・・・・」
ミツネが何か言い終わる前に、アヤは無言でストローを取り出した
「きゃっ!」
ミツネはアヤを見て股を抑えて小さな悲鳴を上げて壁まで後退りしてジイコに抗議した
「ジイコ!ちゃんとボディチェックしたのか!?凶器隠し持ってるぞアイツ!」
「ストローで一体何ができると言いますの?それにしてもカワイイお声も出されるのですわね。きゃっ…って!うふふ」
ミツネは真っ赤になって怒鳴った
「うるさい!」
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