⑩マーブーダッチワイ婦

ねぇねぇ今日も体重が軽いスリムな体型を保持してまちゅねぇエリーさん。鉄格子の端っこから身体を起こして立ち上がりましょーかねぇ。あたちは準備万端なのでエリーさんのお支度待ちでちゅよそうでちゅね。お手手繋いで洋服箪笥であたちの満開のセンスでお召物選んであげるから早く行きましょエリーさん。しっかり付いてきてるねなら着せてあげるねまずは下着を穿かせてあげないとねだからレースのショーツを被せてあげるっ。ブラジャーも巻き付けてあげるあたちもうフックの止め方分かるのやるぅでちょ。上衣はふつーのおべべじゃおつむが入院し切らないから冬物のコートでよろし。これで完璧なエリーさんになったにゃっ。全部お母さんのだけどあたちのじゃ合わないし裸じゃぴーぽーぱーぽーでやむなしなの。

ではではお出掛けするにょ。特製ぽんちょに負んぶして家の外へ散歩しましょエリーさん。階段降りるよ気を付けて背中にちゃんと掴まっていてよ落ちちゃうからね。玄関巣立ちゅよひあうぃーごー。そうだね何処に行こうかエリーさん。何はともあるより市民館に突撃してみても楽ちそーだけどどうすりゅそうすりゅそうしよぅ。しかし全くの太陽さんが熱々なむんむんを振り散らちゅね。エリーさんはあっつーじゃないにょ?エリーさんは我慢強いでぽーかーなお顔で凄いでちゅなあたちなんて汗だらだらのぽんちょもべちょべちょにゃにょに。帰ったら洗濯序にお風呂でシャワーの掛け合いっこしましょあーあちゅ。市民館にプールがあったような覚えあるけど水着用意してないからできないね。エリーさんの水着姿みんなに魅せてあげたいとエリーさんにお洒落させたいのにぃ。ごめんねぇあたちが働けるようになったらエリーさんを豪華に養ってあげるまで期待しててね。

おやおや市民館の一部分がお巡りさん不在っぽい交番の奥に見えてきたにょ。何回も何でか分からないけど注意されてそれは多分エリーさんのことで意味が全然明らめないので気にしない建物ね。華麗に通過地点にして直進すればほらぁ市民館ホールがどどーんっ。エリーさんと来るのは枚挙に暇がない娯楽な施設だよ。おぉエリーさんも何か興奮してる表面してるっ。それゆけ入口から堂々と流入しちゃえ。

失礼しましま。ありゃ広い中身ですこっちゃ。看板があるからご覧に入れよ。あエリーさん何とあすれちっくパークがあるよっ。面白そうだし慢性的な運動不足も無下にできるんじゃにゃい。ちょっと行ってみよーよ。

白い壁伝いに標識に向かって到着したら通路靴を脱げって。わぁここがじぇらしっくじゃなくてあすれちっく。園児の巣窟みたいな匂いと綱が錯綜する網と滑り台とか潜ったり乗っかったりする筒とかがあるね。さぁ子供達エリーさんとあたちのデートの周りで漫歩くでないの。あたちはエリーさんと二人きりで仲良くしたいの。

未発達なんか放っといて傾いた滑走路で遊ぼーよエリーさん。網状脈を綱渡りして歩くの腕食い縛っていてね。最上階に来たら良い眺めが四方に至宝と言うの。エリーさんが先行に降りるとあたちが後頭部を蹴り飛ばしちゃうからあたちが曩祖と底に据えて押し出るね。お尻の皮を可燃するみたく擦りむかせ突破口を先鞭したにょ。

あはあはこれ興味深いよぉ。ねぇエリーさん……エリーさん?エリーさん、な。ななな。

付着してきた餓鬼達にエリーさんが苛められているっ。

「おい!あたちのエリーさんに何てことするの!殺ちてやるわ!」

叫んでやると小童数名は捌けていきゅ。あぁ怒ったっ。この少年集団全員ぶち殺ちてやろうかちら。真価を閑寂にしてる時じゃないの警察官。漏れなく監獄の囚人にしたいけどあんたらに構ってる暇はないから咎めなしだから今すぐ帰れ。兎に角エリーさんの所に行かなくちゃ。

二度目の駆け上がってエリーさん大丈夫痛くにゃい?何処触られたの汚い手であたち許さないの。親友をこんな仕打ちに遭遇させる奴らみんな敵だからそんな苦しそうな目をしないでぇ。あたちが一緒だからぁ。一生友達だからぁ。悔しくて涙が染みを作るよぅ。

もぅこんな土地居てられるかっ。市民館なんて訪れる所得を荼毒が上回るのにぃ。選び間違えて最低にごめんねエリーさん。嘲る喚声を跡にしてここを出るしかないね。

外は碧空が綺麗だエリーさん。結局エリーさんはあたちの背後か部屋のベッドの隅が似合うと思うね。あたちもエリーさんの無い体温を計っていたいにょ。エリーさんの存在があたちの真実だよぉ。

ねぇエリーさん傷は発症しにゃい?痒い所とかにゃい?困ったことがあるなら何時でも今だって囁いていいんにゃよ。エリーさんとあたちは渾然一体、ずっと交際しているの。

所でエリーさんお腹空いてにゃい?あたちは空っぽになっちゃったっ。ちょうど斜向かいの一角に最近開店した和風のカフェレストランがあるんだけどそこで腹拵えしよーよ。昼限定の営業により急いで走ることになるのはいいよね。またぎゅっと握っていてね。

駐車場の砂道をエリーさんと股がって潜入するお店の人は先入観で仰け反りゅ。だけどあたちとエリーさんは新規の客として経営に貢献すりゅ。エプロン姿の店員にぎこちなく案内されて来たテラスの特等席でエリーさんに正面を座ってもらうの。鮑の冷製ペペロンチーノを依頼して長閑やかな昼下がりだね。青緑の植物さんを観葉して嵐の後の穏やかを満喫していると予告した海鮮細麺が給仕されてエリーさんに一口捧げるね。そんなあたちの供物をエリーさんは見せる口腔のまま動こうとしないの。もうっ。恥ずかしがり屋さんなんだからっ。温まらない内に食べちゃうからね。でもエリーさんが前でゆったり座っているだけで癒しが供給されるにゃ。エリーさん最高だにょ。

私服で至福と私腹を肥やしたあたちが食べ終わって、注目を買って現金を支払って三度目の外出になるね。早めにお風呂入って次の明日も遊べるようにお家帰ろーかエリーさん。赤ちゃんよりも愛おしいエリーさんを背負ってね。

ふぅ家帰投っ。ひゃー涼しいね。冷房装置の影響した室内は褒め称える気持ちにもなれる産物だね。さてエリーさん、濡れた服で風邪を患う前にお風呂入刀しよっか。

覆う衣装を脱ぎ捨て、エリーさんも霰もない裸体に戻して浴室に連れ込みゅ。突起を捻り噴射する水飛沫にお互いを洗わせりゅ。じゃばじゃばばばっ。こらエリーさん、はしゃぎ過ぎだぞっ。

洗車したあたちはエリーさんを強く抱き締めた後、あたちの身体も拭き拭きするね。乾かして寝巻きに包んだら、かなり重量増加してダイエットしかねないエリーさんを運びゅ。それでもあたちは素のままのエリーさんが好きだから安心してねエリーさん。

除湿機フル稼働で努める部屋の中、保管庫の柵に繋げたエリーさん。全速力で湿気を吸引されてゆくエリーさん。

夜になり、エリーさんの節々さえ痂せると夕ご飯を処理したあたちがベッドに飛び入り参加すりゅ。宙ぶらりんのエリーさんは物恋しくあたちを見ているの。

エリーさん一緒に寝よーね。はいこっちおいでぇ。二人以外関係ない夜だね。おっとそっぽ向いちゃだめ。もしかしてエリーさん照れてるの?もぅエリーさん大好きぃ。むぎゅうむぎゅうしちゃう。形が崩れるほどにむぎゅぎゅー。抱き枕にして身体を捩らせるの。お風呂だとそこまでじゃないのに、水無しの部屋で愛が洪水するのはどうしてなの。あぁエリーさんそこはダメっ。入れ違った脚がそこに当たったら嫌ぁ。嫌じゃないけど、それは過激なことなの。あたち達は悪魔で健全な交わりだけしていかなくちゃ。あたちはエリーさんの純潔を知っているの。

世界中で、多くのエリーさんは酷く扱われているの。あたち以外はほとんどが不潔で打算的な快楽のため虐げようとするの。あたちはそれが嫌で嫌で耐えられなかったの。勝手な胴欲ばかりの世界に、たった一つでも反抗したかったの。

だからあたちは。

このエリーさんだけはあたちが守ってあげるの。

ねっ、エリーさん♡

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