第4話訓練の時間

「これから訓練を始める!」と

優菜さんの大きく少し色気を感じる声が訓練室に響いた。

私は一気に体全身の力が入った。

最初の訓練は簡単なものだった。

1つ目、訓練室3週走ってこい。

2つ目、魔法でこのビー玉を10回浮かべてみろ。

3つ目、魔法でこのバスケットボールを10回浮かべてみろ。

日常的にやったことのあることだったので30分程度で終わった。

この訓練が3回続き私は心の中で「こんなもん楽勝じゃないか。こんな訓練で鬼倒せるとか相当弱いな鬼」と、思っていたが、次の4回目で訓練内容が変わった。

1つ目、訓練室10週走ってこい。

2つ目、魔法でこの机を10回浮かべてみろ。

3つ目、魔法でこのタンスを10回浮かべてみろ。

明らかにハードになっている今度は1時間かかった。

そしてこの訓練を3回やったらもっとハードな訓練また3回やったらハードな訓練と、パターン化していった。

それから3か月たち訓練内容が変わる日になった。

次はなんだと思っていたら浦島太郎の孫栞が訓練室にいた。

優菜さんが「今回の訓練は栞と戦ってもらう」

「え?」私は驚いた。でも栞の顔は感情が一切ない。

そして栞の訓練を付けてくれていたであろう胸にナンバー02と書かれているプレートを付けた男が私に向ってしゃべりだした。

「初めまして私はナンバー02です。今日の訓練楽しみにしていました。栞は今までに100人以上の格闘経験者を倒してきました。このことを踏まえて栞と戦闘してください」微笑みながら言った。

やるしかないと思い私は栞と戦った。案の定ぼろ負けだ体の所々が痛い。

でも一応3か月もたっているから挨拶はしとこうと思い、訓練終了後栞のもとへ行った。「栞!元気してた?」と私は栞の肩に手をかけ話しかけた。

栞は無視。私は「ねぇ、栞聞こえてる?」

栞は肩に置いた私の手をつかみ3mちかく私を投げた。私は試合の怪我と投げられた痛みで何もできなかった。

そのあと私は優菜さんに聞いた。

「みんなこうなってるの?」

「私にはわからない。自分で確認しろ」

「かってにいっていいの?」

「あぁ」

私は怪我の治療後みんなのもとへ行った。

栞のもとへ行ったが顔をみせもしてくれなかった。

亮は部屋へ入れてくれたが何も話してくれず3分で部屋を出された。

一花は笑顔で入れてくれたがみんなの事を聞くとすぐに出ていくように言われ私は出た。

最後広野は部屋に入れてくれすべて話してくれた。みんなの事も

今、故郷が鬼によって荒らされていることも。

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