第2話萌々菜の焦り

萌々菜に追い打ちをかけるように鬼が復活してしまった。


鬼の復活は全国ニュースになった。

もちろん私の耳にも入ってきた。

学校へ行くとすぐに私のもとへみんな駆け寄ってきた。

皆は「鬼退治に行くの?」「一人で行くの?仲間は?」と

何回も何回も聞かれた朝からこんなに話しかけられたことがなかったから

私はその場に固まってしまった。

そこへ「ちょっとあんたたち何やってんの!!」と

学校一足の速い浦島太郎の孫でもあり私の親友でもある宇佐美 栞が走ってきた。

栞は体は小柄だが声がでかいうえに態度もでかい男勝りな子だ。

質問していた人たちはその声量にびっくりしてしまいみんな

「ぽかーん」とした顔をしていた。

そのすきに栞はフラフラになっていた私を引っ張って教室まで連れて行ってくれた

私のクラス2年C組は有名童話の孫が多い。

たっくさんいるから紹介しよう!

金太郎、一寸法師、かぐや姫、一休さん、花さか爺さん、うしわかまる

それからほかの国も合併したから

ジャックと豆の木のジャック、シンデレラ、親指姫、赤ずきん

それに加え浦島太郎と桃太郎も入って私のクラスは12人も

有名童話の孫がいる。その孫たちは「英雄の子」と世間では呼ばれている。

この中で私みたいに祖父または祖母から魔法を受け継いだという者が私を含め5人いる。

1人目は私桃太郎の孫田勢 萌々菜。2人目はわたしの親友浦島太郎の孫宇佐美 栞

3人目はかぐや姫の孫鹿野 広野。4人目は金太郎の孫喜島 亮。5人目は一寸法師の孫菅野 一花。

この5人は朝の会後に校長先生に「大事な話がある」といわれ職員室に呼ばれた。

呼ばれて5人で職員室に行くと奥にある校長室まで連れていかれた。

その話の内容とは5人で鬼退治に行ってほしいという内容だった。

それを言われた瞬間5人は時が止まったかのように動かなくなった。

そこで亮が「なにいってるんすか?」といった。

校長先生は「国からこの学校にいる英雄の子5名を鬼退治に行かせるように指令があった」という。

栞が「私たちまだ中2ですよ!まだ完璧に魔法が使えてないのに無理言わないでください!」と、でも校長先生は表情一切変えずに「魔法の事は心配ない明日から君たちは特別な施設で、生活してもらう。そこで魔法中心の授業を受けてもらう指導者はこの国最強と呼ばれていた笹野 京介だ。それに加えこの鬼退治を成功させた時には国からあなたたちが死ぬまでに不自由なく過ごせるほどの金が与えられる。それでどうだやってくれるか?」

さらに栞が「私だけでなく家族の分はどうなるんですか」

校長先生「もちろん与えられる」

その言葉で5人は了承した。


       これからは魔法特別施設での生活が始まる。

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