解説
さて、この話は夜の最後でもあったように、「地球最期の日」というのは主人公である「私」にとっての最期の日、つまり自殺。ということです。
太陽は「私」の昔を示しています。
朝の太陽は学生の頃の「私」です。輝いている太陽はまだ希望や夢に胸を膨らませてる、ごく普通の1人の少女だったのです。
昼の少女は社会人になりたての「私」です。最も高く登る太陽ですが天井に隠れます。社会への憤りや不満がありつつも、それを言えないことによる憤り。悩んでいるうちに気持ちをどこかに隠してしまいました。
それにより自分の意見が言えなくなり、孤独になり、社会から除け者にされ、引きこもりになってしまいました。
昼の最後にあった太陽は今の「私」です。自分の意思で死ぬ。という事を示しています。つまり、もう隠す必要はなくなり、私は死んでやる。という自分への意見が前へ前へと主張しているということです。
ちなみに、月は特に意味はありません。
昼の話で出てきた「世間」というのは「私」の親のことです。
学校の進路、職、生き方。何もかも「私」は親の言いなりでした。これからもそうしていくつもりでしたが、一年ほど前に「世間」は死んでしまいます。2人揃っての事故でした。そして、最後に言い渡された「引き篭もり」というのは職を失い、言いなりだった「私」は何をしていいのかが分からず、なんとなく息をしているという状態です。
夜の話で出てきた、書き殴りメモですが、あれは謂わば遺書です。社会人なりたての時に言えなかった、社会に対する憤りや不満を書き綴ってあります。
そうして、12時の鐘がなり、飛び降り自殺したというわけでございます。
解説は以上です。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたは地球最期に何を思いますか 小豆とうふ @tofu_tooooofu
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