眠ってしまうんだろうな
バスを待っていた。隣には、中学生くらいの子が、携帯をいじりながら佇んでいる。ゲームをやっているのだろうか。ちゃかちゃかした音楽と、効果音が聞こえてくる。
雨が降りそうだ。曇天をちらりと一瞥する。空気が湿気っているみたいだった。眠たくなってくる。昔からそうだ。曇っていると、どうしようもなく怠くなってしまう。こんな処で眠るわけにはいかないから、首の皮膚をつねった。爪を立てて。
バスに乗って、座っていたら眠ってしまうだろうか。眠ってしまうんだろうな。睡魔に抗うのはむつかしいから。そして乗り過ごして、余分に歩いて帰る羽目になるんだろう。考えるだけでうんざりする、疲れる、だから考えない。今は。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます