俺らの決断

話を聞き終わった時、

涙を流してしまった。


「なんで、…俺なんかのために…?

そんな辛い思いを……俺はお前のために

大したことをやったつもりはない…。」


「そんなの、

僕の1番の友達だからに決まってるでしょ?

別に見返りを返すために、

やったわけじゃない。

ただ、あれ以上、…僕が初めてあった時の

颯の顔を見たくなかった。それだけだよ…」


「……、そっか……、謝ったら、

どうせ起こるんだろ?」

「もちろん…、おこるよ。」

「…ありがとう…、でも、俺を守るためにそんな無茶しなくていい、そんなことされても、俺は嬉しくない…むしろ辛いから。

だから…、これからは一緒に戦おう…、

そのためにも…一緒に俺と戻ろう?」


「……、わかった、颯も公開してないみたいだしね」

そうにこりと笑った。



タイムリミットの、5分前に、

そう決断した。


スマホが震える。

メッセージは、




本当に戻りますか?



はい いいえ



というものだった。


優に見せると決意を固めたように強く頷くと

俺は、はい、のボタンをおした。




その瞬間俺らは意識をとばした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る