メッセージともやし


メッセージともやし



…。

……?

………!

…………!?

……………!!

………………!!!












もやしは百面相しながら、

メールを見てる。

俺はもう考えがまとまったところだ。

正味14、15分くらいだろうか。

もう俺は自分の名前、相手の名前を

打ち始めるところだ…。

その間もやしはずっとずっと悩み

まるで迷宮に迷いこんで抜け出せないと

思い込んでいるチワワ…または猿のようだ。

というか、理解が追いついていないようだ。

天然なのか、…あほなのか…、ただのバカなのか…まぁ…どれをとっても、

アホはアホなんだが…。












「んああああ…‼︎もーわかんない!

よーするにぃ…

あの子の精神に入り込んで

あの子を更生させればいいんだよね?

そうだよね?

……いやいやいやでも、でもさ?

もし、迷惑メールだったら?

もし、ウイルス入ってたら?

こわいけど、…でも助けたいけど…

でもな…、んー…。

ああああ!やだ!んもぉ…!」




いきなり立ち上がり、

大声で喚き散らかし始めたもやしに

冷ややか目線を向けながら、

俺は、打ち終わっていたメールを送った。




大声で喚き散らしたちくわは

少しスッキリしたのか

静かに体育座りし、読解しているようだ。

…はたから見ればかあちゃんに叱られて

ヘソ曲げてる子供にしか見えないのだが…、

でも、そんな雰囲気で体育座りしていても

顔は真面目だ。



そんな感じが5分くらい続き、

俺のスマホのバイブが鳴った瞬間、

俺の体が転送される瞬間、

あいつは今までにないような大きな声で

「よし!きまったぁ!

僕も返信しよ!」

って笑顔で言ったのをきいたのを最後に

意識が途絶えた。









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