無人島
@minato_hotaru
第1話
醜い顔を見なくて済むように
部屋の明かりは小さくしておく
悪口が聞こえてこないように
ステレオの音は大きくしておく
僕だけの船に食料を積んで
時間や支配から逃れたかった
眠れずにいるのは雨のせい?
朝と夜の境目に立つ仕事
新聞配達が始まる頃だ
黒いカーテンに囲まれた部屋で
いつか誰かがチャイムを押したら
僕はその人を受け入れるだろう
長く伸びた髪の毛を切る為に
鋭いハサミを手渡すだろう
僕を殺して下さい
何度でも蘇ってみせるから
僕を助けて下さい
出来たてのカレーライスが食べたい
無人島 @minato_hotaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます