良い行動は良い結果を起こす。世の中そこまで簡単にできていたら何人の人間が救われるのか。

「しけてるなんて酷いな。折角売ればいくらかしそうな財布を選んでやったのに」

「んな!?お前は!!」


 私の声に驚きの声を上げる男。周りの子供たちも大慌てで動き回り、その様子は蜂の巣をつついたよう…と言いたいところだが意外と統率が取れてる。例の男を先頭にいくらか動けそうな子供が果物ナイフ片手に隊列を組み、その背後に女の子や子供達の中でも小さなのを守っている。たぶん一生懸命考えて練習した隊列何だろうけど、申し訳ないことに小学生の頃のドッジボールを思い出してしまった。


「まぁまぁそう警戒しないで」


 ちなみに誰だお前は、と言わなかったのはポイント高いゾ。と心の中で嘯きながら、私は果実を一つ彼らに投げ渡した。


「な、なんだ!?」


 慌てて受け取ってしまう先頭の男。それを受け取るのは減点。今の一瞬で風属性の人間だったら投げナイフを投げて殺せる。


「く、果物?何を考えてるんだお前!」


 すぐにこちらが目的化があることを察してくれるのはありがたい。疑いの言葉をかけないのを有能ととるか愚かととるかは意見の分かれるところだろうが、私としてはやりやすいのでどちらでも構わない。


「君たちに聞きたいことがあってね。教えてくれたらこれを全てやろう」


 そう言いながらおもむろに袋に詰めた果実を見せつける。ここにいる子供の人数でも、節約すれば数日間生きるのに十分な量の果実だ。

 おお、と子供たちからどよめく声が出てくる。先頭の男も生唾を飲み込んだのを目ざとく観察する。


「何を聞きたいんだ?」


 やはり現物は効果が高いのか、男はすぐに食いついてくる。が、少し報酬が多すぎたかな?男の目が思った以上に厳しい。


「この街で一番安い宿の事を知りたい」


 何にしても私は一番知りたい情報を聞くだけ。そのためにわざわざこんな回りくどいことまでしたんだ。


「何で俺達に?」

「地元の事を知るなら地元の人に訊ねるのが一番だし、何より子供っていうのは意外と人の事を見ていて、なおかつ賢いのを知っている。それじゃダメか?」


 私の言葉に男の顔が若干にやける。

 ついでに心の中で足そう。子供は都合が良くて操りやすいからね。特にこういった連中はいつも蔑まれてるから、こういった誉め言葉に弱いのだ。


「とにかく安全とか飯の良さとかサービスは考えなくていい。安さだ。私はそれを求めている」


 私がそういうと、子供達は肩を寄せ合って話し合いを始める。うんうん。なんとなくこういう光景見ると手榴弾的なものを投げ込みたくなる。分からないかな?体育館に集まるときとか私はいつもそう思ってたよ?特に夏。暑苦しい連中を世界から抹消したかった。ちなみにお前もその一因だろとかは言わない。妄想の話だから。


「本当に安ければなんでもいいんだな?」


 やがて子供たちの中で意見がまとまったのか、例の男が代表して私にそう言って来た。


「ああ、構わない」

「…分かった。ついて来てくれ」


 そういって男が私の方に歩いてくる。ほう、これは手間が省ける。


「ありがとう。じゃあ果物はここに置いとくよ」

「え、いいのか?先に置いて。もしかしたら嘘を言うかもしれないのに」

「君が一人であれを持つのか?俺は別にいいけど、襲われても知らないよ。それに…」


 私はこっそりと男にだけ告げる。


「君、ここの稼ぎ頭でしょ?もし嘘を教えたり私をはめようとしたら君の両手足を折る」


 優秀な人間とはやはり素晴らしい。彼は私の言外に潜む言葉も理解したのか、体を震わせて一瞬にして顔を青ざめてくれた。

 彼は想像したのだ。稼ぎ頭がいなくなってしまった場合の子供たちの暮らしを。ついでに殺すとは言ってないところもポイントだよね。きっとあの子供たちは優しいから、この男の面倒を看てあげるだろう。稼ぎ頭の少年に今までの恩返しだと言って。その負担は完全にストリートチルドレンの生活を崩すだろう。

 どこまで意図に気づいたは分からないけど、少なくとも単純に痛いだけとは考えていないだろう。壊れそうなほどブンブンと首を縦に振る姿は、自分でやっておきながら可哀想なほどだ。あかべこかよ。


 あ、ちなみに再度ネタ晴らしを一つ。あの果物なんだけど、実はあれ例の商人からもらったいわゆる訳ありの非売品なのだ。いくら管理していても、行商をやっていたら不意の虫食いや若干腐ったもの、それに形が崩れることはままある。

 普段はそういったものは食えそうな物は自分や護衛などに分けるらしいが、ちょっと作業を手伝う代わりに私ももらったものだ…普段食わない若干腐ったものまで合わせて。

 つまり元値無し。衛生面?ストリートチルドレンが何人死のうが知ったことじゃないんだよね。むしろちょっと危険性はあってもアレだけ食料を与えてるんだから、感謝されたっていいだろう。




 そして男についていくこと数分間、目的地である宿屋についた。ちなみに凄くどうでもいいんだけど、この男実は私よりも年上なんだよね。もちろんルプスよりという意味だが。そもそも未だ五歳ってのが色々アンビリバボー過ぎる。

 それはともかく連れてきてもらった宿屋なのだが…。


「おい、両手足をくれるのか?」

「ち、違うって!本当にここが安いんだ!」


 そこは決して高級とは言えないものの、しっかりとした造りのザ・普通の宿だった。まさか都会はこれが最低ラインだとでもいうのだろうか?

 脅し方が足りなかったか、と反省する。ちなみに私は脅した時の言葉は文字通り脅しで、よっぽどのことが無い限り実行はしない。脅しじゃない時は警告も予兆も見せずに実行するから。事前に言うなんて相手に対処してくださいと言ってるようなものだ。

 とにかく私としてはため息をつくしかない。


「何だ?ここは俺らしか知らない秘密があるんだ!とでも言うつもりなのか?」


 口慰めの軽口をたたく、すると。


「ああ、まぁ確かに地元の人間じゃないと分からないことだよ」


 おや?と首を傾げる。

 皮肉で言ったつもりだが、どうやら本当に何か理由があるらしい。


「数週間前ぐらいかな。この宿屋で男女のもつれから冒険者が殺しあう事件があったんだ」


 男の一言でなんとなく察しがついてしまった。

 噂ってやつは商売する人間にとっては毒にも薬にもなる劇薬だ。真実の有無に関わらず、暴れる化物のように勝手に動き出す。前世だと女子高生の与太話から銀行が倒産しかかった事件とかあったっけ。


「そりゃまた…わざわざ宿屋でやらんでも」


 珍しく本心からの言葉だった。基本的に清く正しく商売してる人間に対して私は優しいのだ。資本主義万歳。


「逆に宿屋だからなんじゃないか?とにかくそれでだな。それ以降その…噂なんだよ」

「何が?」

「この宿屋に死んだ冒険者がその…出る、らしい」


 男が世にも恐ろしそうに告げる。

 出る?あー、幽霊的なあれか。なるほどなるほど。


「そんなことか」

「そんなことじゃないよ!?それが噂になって今この宿屋は火の車なんだ!」


 大概予想通りな上に都合がいい。申し訳ないがこちらとしては幽霊様様と言ったところだ。

 もしこれが前世なら幽霊など鼻で笑っていただろうが、現状だと全体的に笑えない。だって私自身半分ぐらい幽霊だしね。貴女は幽霊か人間か化物かと問われたら、私は自分の所属がどこにあるのかを明確に応えられない。


「紹介してなんだけど、本当に行くのか?」

「行くよ?案内してくれてありがとう。また何か用事があったら頼むかもしれない」

「あっ、おい!」


 適当に挨拶を済ませてさっさと中に入る。後ろから声が聞こえてきた気がするが無視だ。二度目があるかも分からんわけでして。

 さて、さっきはああ言ったけど、できれば安い上でサービスの良い宿に泊まりたい。いや贅沢だってのは分かるんだけど、外見は少なくとも立派なわけで、元からアレだったらともかく一度まともなのを見ると少し期待しちゃうじゃない?

 経営は火の車と言っていたけれど、果たして自暴自棄になってたりしないといいんだけど。最悪なのは自暴自棄になってサービスが劣悪になるのではなく、値段を死ぬほど釣り上げてる場合だ。さすがにその場合はあの男を攻めるつもりはないが。


 期待半分不安半分で宿屋の中に入ると、そこは驚くほど人の居ない空間が広がっていた。

 丸テーブルと椅子が部屋が狭く感じるほど詰め込まれた空間。おそらく平時であれば泊まっている人間が食事をしているだろう場所は、誰も使ってないのが一目でわかる清潔な空間が広がっている。

 …いや、客がいないのに清潔と取るべきなのだろうか?


「お、お客さん!?」


 客が来たのに驚くのはどうかと思うが、カウンターにポツリと座る男性の不健康そうな顔を見れば大体察しが付く。

 ただ一度嬉しそうに立ち上がったのに、露骨に嫌な顔をして座りなおすのはいただけない。客にそんな態度を取るとは全く。

 ………ん?違うのか?あ、そうか、そういうことか。


 店番の不思議な態度を見てようやく思い出す。

 そう言えば私外見は完全に五歳児なんだった。そりゃこんなタイミングでこんなガキが来たら、幽霊目当ての冷やかしにしか思えないか。なるほどなるほど。

 私はあの盗賊から奪った品で手に入れた、そこそこある金を手に取る。


「客だ」


 バン!と勢い付けて起きたかったんだけど、残念ながら身長の問題でちょこんと置くことしかできない。


「え?」


 私の行動がどれほど以外だったのか、店番が間抜けな声と顔を晒す。

 事態が分かってないようなので強めに言うことにした。


「おい。この宿はやってきた客に間抜け面を晒すのが商売なのか?」


 その言葉でやっと店番は再起動し、私にどれぐらい滞在するか聞いてきた。

 うんうん。相手が宿屋だったとしても交渉というのは基本的に高圧的に行うものだ。特にこんななりだとナメられるわけで、時には指一本折ることを辞さないぐらいの勢いでやらねばならない。


「長期滞在するつもりだけど、見ての通り子供一人旅でね。明日からはギルドの方で働く予定なんだが、ここの料金はどうなってるんだ?」

「ああはい。料金とサービスの説明をさせて頂きます…」


 なんとか私を対等な交渉相手と認めてくれたのか、手際よく説明してくれる店番なのだが…。


「…本当に?」

「は?いかがいたしましたか?」

「本当にその値段でそれだけのサービスを得られるのか?」


 聞いた話は眉唾なのではと疑いたくなることだった。風呂があるのが個人的には一番ポイントが高いのだが、サービスとしてそういったことをしているところは多い。しかし値段がおかしい。下手な安宿より安いぞ。


「風呂何かその値段だと完全に赤字だろう?まさか入ったら蚊の卵が浮かんでるなんてないだろうな?」

「滅相もない!しっかりと我々が毎日磨いております」

「だったらこの料金は何なんだ?寝てる間に装備品を奪うアフターサービスでもやってるのか?」

「いえいえそんなことはしませんよ!」


 店番は大声で否定する。その後目に見えて分かるほど渋い顔をしながら。


「その…お客さんは、この宿の噂を知っていますか?」

「殺し合った冒険者の幽霊が出るって話か?聞いただけなら」



 馬鹿馬鹿しいと笑えないところが厄介だ。


「はい、そうです。そのせいで見ての通り客足がぱったりと…」

「だから自暴自棄になったって?」

「いえ、そうではありません。私達はこの宿を捨てるつもりは無いんです」


 店番はハッキリと告げるが、言葉をはぐらかしたな?

 残念なことに私には言外の言葉がハッキリと分かる。


「つまり激安にして一人でも客を取って、そいつの客寄せパンダをさせようって魂胆か」

「な、そ、そんなことは!?」

「わかり易すぎるだろ。どれだけ口下手なんだ」


 正直者という言い方をすれば心持ち優しい言い方になるが、私の知ったことではない。


「…分かった」

「な、何がですか?」


 慎重な店番を前に、大きく頷いてみせる。


「事件があった部屋を寄越せ。お前らの望みどおり客寄せになってやるよ」


 ただでは転ばないのは私であり、そしてそう言った精神を持っている人間を私は嫌いではない。

 聞いたところこの宿はかなり優良な部類らしいし、こんなつまらないことで潰れるのは勿体無い。


「え、で、ですが…」


 折角私が躊躇う理由を消してやったというのに、なぜか店番は戸惑った顔をする。


「この期に及んで何が問題なんだ。こんな小さな子どもが事故のあった部屋で普通に過ごせば宣伝になるだろう?」

「それはそうなのですが…」


 なおも言いよどむ店番。

 冷や汗の浮かぶその顔をじっと見つめてやると、勘弁したように店番は告げた。


「本当に、出るんですよ」

「あ?」

「本当にあの部屋は幽霊が出るんです。噂だけでこんなことにはなりませんよ。実際に害があったから、こんなことになってしまったのです」


 店番の言葉に今度は私が顔をしかめる番だった。


「なんだ?じゃあ幽霊がいるところに客をぶち込むつもりだったのか!」

「いえ!事件があったところ以外の部屋なら大丈夫なのです!」

「根拠は!」

「自分たちで調べました!」


 そういって店番は袖をまくった。

 そこには生々しい深い傷が一筋入っていた。


 自分たちで調べたって。…過程を考えるとすごいな、という感想しか漏れ出てこない。というかもしかして…。


「この宿って誰が経営してるんだ?」

「私の家族です」

「貴方はどういう立場で?」

「ここの店主ですが。どうかしましたか?」


 ああ、と何故か目眩がするような気分だった。


「従業員は?」

「元から料理の補佐ぐらいしか…ああ、一応風呂周りの水運びのために日雇いで親のない子供たちを雇ったりしましたが、今はそんな余裕はありませんので。お陰で風呂の割引には成功できてるんですけどね」


 力無く笑う店番改め店主。ついでに知る気もなかった事実を知ってしまった。

 あのストリートどもめ。ここがい良い宿じゃなかったら後からシメに行くところだ。


「何にしても条件に変更は無しだ。もちろんただでとは言わないけどな」


 私がそういうと店主は露骨に嫌そうな顔をする。

 おいおい。ここまで都合の良い用にしているんだから、それぐらいはしてくれてもいいだろう。

 私が見つめる先で、店主はゆっくりと首を横に振る。


「ダメだ。君みたいな子供をあの部屋に入れることはできない」

「なんでだよ。そっちにとっても悪い条件じゃないだろう?」

「ダメだダメだ!君にもしものことがあったらどうするんだ!」


 店主の言葉を聞いてやっと私は店主の表情の理由に気づく。

 その瞬間電流が奔る、とでも言うべきか。なるほど。たしかに問題だろう。

 正直ただの幽霊に負ける気はしないのだが、向こうから見ればこっちはただの子供。そんな子供が怪我か、最悪死にでもしたら『ただですら悪い評判が悪化しかねない』。

 だが私の発想で言えばその問題も無くせる。


「大丈夫ですよ」

「何が大丈夫なものか!既に正式に依頼した冒険者が何人か怪我してるんだぞ!?」

「そういう話じゃないですよ。ま、そっちも少しは自身がありますがね。私は親も兄弟も親戚もいません」

「な、いきなり何を言っているんだ」

「いいから聞いてください。親類がいない上に私は友人も知人もいません。顔見知りが一切いないとは言いませんが、それだって知り合いといえるほどではありません。端的に言うと天涯孤独で、この街に来たのだって今日が初日です」


 丁寧に一つずつ説明していく。これぐらい説明したら相手も気づいてくれるかと期待したが、残念なことに向こうは心底不思議そうな顔をしている。


「だからですね?もし何かあったとしても『無かったこと』にできるんですよ」

「…は?」

「多少血で部屋が汚れてしまうかもしれませんが、元から使う気がなかった部屋ならそれぐらい誤魔化せるでしょう?さっき確かめたって言ってましたし、死体の持ち運びぐらいできるでしょう?後は土の下に埋めるでも裏路地の捨てるでもすれば、親無し子が盗賊の類に襲われたで済むでしょう。あ、もちろん怪我したりしても覚悟の上なので、決して宿に迷惑をかけることはしません」


 長々と話しすぎたせいで少し喉が渇く。だがここまで説明したと言うのに、店主は心底不思議そうな顔をしている。

 ちょっと店主にとって都合が良すぎたかな?怪しまれたか?


「どうして…そこまでするんだ?」


 呆然とした表情で店主が訪ねてくる。

 ん、確かに私は今回妙にこの宿にこだわっている。

 いくら負ける気はしないとはいえそれは希望的観測。私に危険が無いとは言い切れないし、何より厄介ごとに自ら首を突っ込んでいくようなものだ。普段の私の思考回路からはかけ離れた行動原理だろう。

 自分でもなぜそこまでするのか考えて…ああ、そういうことかと考えつく。


「たぶん、貴方と同じような気持ちだと思いますよ」


 私はただ、理不尽だと感じたのだ。

 今回の件で、少なくとも私が聞いた限りではこの宿に落ち目はない。それでももし店主が諦めて自暴自棄な商売をやっているのなら、私だって別の宿を探しに行っただろう。

 だがこの店主は自らの身すら犠牲にして、不慣れに見える交渉術まで使って宿を再興しようとしている。

 だったらその努力に一人ぐらい応える人間がいていいだろう。そしてその一人を他人に放り投げるほど、私は自分の言葉の責任を取らない人間ではない。

 この場に私がいて、それを成せる可能性を持っているのならば手を出さない理由はない。


「私は理不尽なことが嫌いなだけです」


 私怨が混じってないと言えば嘘になるだろう。

 理不尽を駆逐するなんてそれこそ理不尽だと言うことも分かっている。

 それでも。私の理不尽で私の周りの人間が救えるのなら、私は喜んでこの身を理不尽に落とそう。

 それが、あの人が愛してくれたルプスであると願って…。


 ―――こうして、王都の一日目は去っていく。

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