第5話 君は誰?
家に帰ってしばらくすると、もう一通メールが届いた。
しかし、メールボックスを開いてみて気づいたが、ここ最近来たメールは全部バイト関連のことだけだ、俺の交友関係はどんだけ寂しいんだろうか。
自分に呆れながら最新のメールを開くと、そこにはバイトの終了を告げるメールがあった。
バイトの終了と言っても、いつものもう帰っていいよというメールじゃない、もうこのバイトに来なくていいよというメールだった。
なんで急にバイトが終わることになったんだ?
まさか、彼女のバイトについて話したのがばれたのか?
だが、あそこら辺に監視できるような場所はなかった。
じゃあどうして?
考えているうちに俺は、見落としていた事実に気づいた。
そもそもなんで彼女をバイトと関係ないと思ったんだ?
あんな公園にいる女子高生、どう考えても怪しいじゃないか。
どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんだ、俺は。
一度考えつくともう止まらなかった。
彼女とバイトに関する推測が、いくつも出てきた。
少し時間が経って落ち着いてから、俺は一つのことを決めた。
明日彼女に真実を聞こう。
割のいいバイトが終わって嫌だったからじゃない、俺はただこのバイトがなんだったのか気になってしょうがなかった。
もし、彼女がバイトを募集したんだとしたら、一体なんのためにそんなことをしたのか。
ここまでバイトを続けたんだ、それくらい知る権利はあるはずだ。
その夜は疑問と推測が頭の中を蠢いてあまり眠れなかった。
だかそれも明日はっきりするはずだ。
一体彼女が何者なのか。
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