第237話楊柳枝詞八首 其三

楊柳枝詞八首 其三


依依いい嫋嫋じょうじょう復青青 勾引春風夢限情 白雪花繁空撲地 緑絲條弱不勝鶯


楊柳の枝の歌 八首 その三


ゆらゆら やわやわ そして青々と

春風とたわむれ 雰囲気たっぷり その枝をゆらす

真っ白な雪の花は 惜しみなく ふわふわと落ち 地に満ちて

緑の糸の枝は 鶯の重みにも 耐えられない


※楊柳枝詞:白楽天が洛陽で新たに作った楽府の題。

依依いい:柳の枝のしだれる様子。

嫋嫋じょうじょう:柳の枝がやわやわと揺れる様子。

※白雪:柳の花の比喩。

※緑絲條弱不勝鶯:柳の枝は弱々しく、鶯がとまっても、たわんでしまう。


○大和二年(828)から開成三年(838)の間、洛陽の作。

○春の柳の繊細な雰囲気を表現している。

○柳は美女の隠喩。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る