第216話快活
快活
可惜鶯啼花落處 一壺濁酒送残春 可憐月好風涼夜 一部清商伴老身
飽食安眠消月日 閑談冷笑接交親 誰知將相王侯外 別有優游快活人
快く朗らかに
鶯が啼き花が落ちる風情を惜しもう。
そして一壺の濁酒とともに、過ぎゆく春を送ろう。
月が美しく涼しい風が吹く夜は心が情感に満ちる。
そして哀感に満ちた清商の音律は、この老身そのものだ。
飽食と安眠で月日を送る。
おしゃべりと、からかいで友と遊ぶ。
誰も知らないだろう。
将軍、宰相、諸王、侯爵、そんな身分の高い人たちとは関係なく、
これほど快く朗らかに暮らしている人がいることを。
※一部:部は楽隊を数える助数詞。
※清商:音律の名。哀感を伴う曲調となる。
○大和六年(832)、洛陽の作。
○世間とほとんど関わらず、心の通じ合った友人や親族と遊んで暮らす。
悠々自適、気兼ねのない生活を送る白楽天である。
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