第180話太湖石
煙翠三秋色 波濤萬古跡 削成靑玉片 截断碧雲根
風氣通巖穴 苔文護洞門 三峯具體小 應是華山孫
煙るような翠は、秋の三ヶ月の色
波のような模様は、万古からの痕跡
靑玉が一片削り取られ
碧の岩が切り出された
風は遠く巌の洞まで吹き抜けて
苔は綾をなし、洞窟の門を守っている。
三峯は小さいながらも、その形を留めている
これこそまさに華山の孫である。
※
※煙翠:煙るような翠色。
※秋三月:七月、八月、九月の秋三ヶ月間。
※雲根:雪は山の岩窟から生じると考えられていて、岩石を雲根と言う。
※三峯:華山(長安の東に位置する五岳のひとつ)、三つの峰がある。
○大和元年(827)、洛陽の作。
○愛した蘇州から持ち帰った
○屏風絵に書き込んでも、美しい詩と思う。
※白楽天は二ヶ月程度の洛陽滞在の後、再び長安に秘書省の長官として戻ることになります。
次回以降、長安時期の九首を訳します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます