第178話白楽天の洛陽滞在時期(二回目)

宝暦二年に、蘇州刺史を辞し、揚州、蘇州を経て、年が明けた大和元年正月には生地の鄭州に立ち寄りながら、洛陽に到着した。

しかし、この洛陽滞在は、ほぼ二ヶ月程度だった。

その理由は、三月二十九日に、秘書省の長官に任命され、再び長安に出向くことになったからである。

白楽天本人としては、隠居の意思で洛陽に戻ったけれど、時の宰相の懇請もあり、引き受けるしかなかったと思われる。


尚、当時の朝廷は、宝暦二年の十二月に、敬宗が宦官に殺され、また別の宦官が敬宗を殺した宦官を殺すという、複雑な内部抗争が続いていた。


※短い二回目の洛陽時期の二首を次回以降、訳します。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る