第169話題故元少尹集後二首 其二
題故
其二
遺文三十軸 軸軸金玉聲 龍門原上土 埋骨不理名
もとの小尹、元氏の文集の後ろに題する二首。
その二
三十の巻軸にて作が遺された。
軸という軸全てから、黄金と宝玉の音が聞こえてくる。
龍門の草原の土に、骨は埋めるけれど、君の名声は埋めることはできない。
※元宗簡の文集は、三十巻。「軸」は巻物の芯。
※金玉:美しい詩文は、黄金や宝玉と喩えられた。
※龍門:洛陽の埋葬地。
○宝暦元年(825)、蘇州の作。
○「骨は埋めても、名声は埋められない」これは、好きな表現です。
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