第168話題故元少尹集後二首
題故
其一
もとの小尹、元氏の文集の後ろに題する二首。
その一
黄泉の国にいってしまった君は、私のことなど気にかけないだろうが、
私は白髪の身になって、むなしく君を思い出すのだ。
ただの老いの涙かもしれないけれど、友の懐かしい文集の上に、ひとしきり涙を注いでいる。
※
※
※故人:親しい人、友人。
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