第155話詩解

詩解


新篇日日成 不是愛声名 舊句時時改 無妨悦性情

但令長守郡 不覚欲帰城 祇擬江湖上 吟哦過一生


詩作について


新しい詩を毎日作る。

これは名声を求めてのことではない。

以前作った詩を何度も手直しをする。

これもなかなか面白い。

州の守りのお役目がいつまでも長く続けばいい。

町に戻る気がしない。

ただこの水辺の地で

詩を読みながら一生を過ごしたいと思っている。


○長慶四年(824)、杭州の作。

○杭州の地、杭州の長官という職が本当に気に入っているようだ。

 自由気ままに詩を詠んで暮らす。

 世知辛く難しい長安よりは、のびやかで風光明媚な土地で趣味に生きる。

 それもまた幸せなのだと思う。

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