第148話元微之除浙東観察使
元微之除浙東観察使 喜得杭越隣州 先贈長句
十七首竝與微之和答
郡楼対翫千峰月 江界平分両岸春 杭越風光詩酒主 相看更合是何人
元微之が浙東観察使に任ぜられた。 杭州と越州という隣り合わせの州になったことを喜び、まず七言の詩を贈る。
(十七首は全て元稹と唱和した作である)
越州の会稽山と鏡湖は行楽地であり、犀の帯と金の印章は栄えある高い身分を示している。
私の官位は君よりは低いけれど、境域としては、ほぼ隣になる。
向き合った役所の楼台から山の上に出た同じ月を愛で、越州と杭州の間を流れる銭塘江は両岸の春を半分ずつにする。
この杭州と越州の良い眺めは、詩と酒の楽しみをもたらす主でもある。
そして、それを一緒に眺めるべき相手としては、他に誰がいるのだろうか。
※元微之:元稹。長慶三年(823)、八月に同州刺史から越州刺史兼御史大夫・浙東観察使となり、十月半ばに杭州に立ち寄り白楽天と再会した後に越州に着任した。
※この時点での元稹の官位は正三品、白楽天は従三品。
○長慶三年(823)、杭州の作。
○風光明媚は杭州に赴任して喜んでいた白楽天にまた朗報が飛び込んできた。旧友の元稹が隣の州で仕事をするというのである。互いのうれしさは、どれほどだったのだろうか。
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