第136話卜居
却求容立
都に出て官職に就いて二十年の間は、暮らしは貧乏な状態が続いたし、その貧乏に安んずる場所もなかった。
いつも不満に思っていたのは、家はカタツムリでさえ、持っていること。
大鼠が潜む場所すら持てなかった。
せめて錐が立つ程度の土地を求めて、水の上を流れている木偶人形のような暮らしからは、抜け出すことにする。
条件としては、自分自身が満足できること。
低湿な狭い土地でも、喧しい巷でも問題はない。
※
※
※
※
○長慶元年(821)、長安の作。
○白楽天は、長安の官吏に復帰し、二月に新昌里に居宅を求めた。
○さすがに大都会、住宅事情は厳しかったようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます