第62話燕子楼三首 其三

今春有客洛陽廻  曾到尚書墓上来


見説白楊堪作柱  爭教紅粉不成灰  


この春に洛陽から戻って来られたお客様は、尚書様のお墓にも参られたとのこと。

白楊の木は、もはや柱にできるほどに育っていたと言うけれど、どうして紅白粉でお化粧をした私を灰にしてくれなかったのですか。


※白楊の木:墓地に植える木


○元和十年(815)、長安での作。 


〇これも、悲哀極まる詩。

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