第60話燕子三首 其一

滿窓まんそう明月滿簾まんれん霜   被冷燈殘払臥床  

燕子樓中霜月夜   秋來只爲一人長


窓の一面には満月の光が降り注ぎ  すだれには霜がしっかりと降りています。


しとねは冷たくて、そろそろ灯も消えてしまいそうです。


そろそろ夜も更けるので 臥所を払って横になります。


燕子楼の中 霜が降る満月の夜。


秋が来たのですね これから独り寝の長い夜が続きます。


※被:夜着

※払:床を払い清めること



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