第一章 02 人か、NPCか?

 そう思って、俺は後ろに座っていた男の向こうに歩いた。黒い洋服した正装、それと首周りに掛かれた金の飾りか、手首の回していたジュエリーなど、そのままの印象だった。


「すいません、俺に用があると聞いたが、間違いはないのでしょう?」


 男に話しを掛けてみた、アバターの体付きは自らの意思で調整する事が可能といった世界なんですが、男は太い体格を選んだわけで。自分なりの二つ予想にすると、まずは、彼が元の世界と同様してる体の重さで動きやすいと思え、現実から切り替えることは省略したいっと。それと、彼は元々人間ではないということ、要は人類と極めていた存在、この世界のNPCである可能。

 この世界のNPCは人工知能よりも人格そのものが持ってるように建てて、表はプレイヤーと分ける可能は全くない。ルアの紹介ウエブで釣り上げるのはプレイヤーのみと限れない、NPCもプレイヤーと同様、必要があれば依頼を上げる事ができる。


「ああ……銀ドノでしょうか、見た目は噂の通りで間違いはないと思え、私はジャスタスと申します、西南に位置しているカタリストの領主、初めまして」


「はい、一応便利屋をやってる銀ですが、依頼の頼みで訪ねたのだろうか?」


「ええ、そういうことでした、私は銀ドノに頼みがあるんだ、依頼金は六十万Ωの予算なんですが、受けるのだろうか?」


「わるいが、それは内容次第で決める」


 最も安いNPCかどうかの判定というのなら、プレイヤーステータスを確認する手だったのが、目の前の男のステータスにアクセスしてみた時、それは隠れた内容と表してきたのでアクセス不能。自分の呼び出したウィンドウは隠れて脳の中に操作が出来るから、俺は彼の気付かずまま調べることが出来るとはいえ、彼の関わる資料は今ロックされている。

 調べぬ以上、彼はNPCか、本物のプレイヤーかには認定出来ず、普段のプレイヤーとNPCは全部自分のステータスに鍵付ける機能がある。


 当然、領主とやらはNPCもプレイヤーでもなれる。


「カタリストは今まで、大量な魔物に襲われていた、君に討伐の依頼をお願いたい」


「種類と数は?」


「ガルムだ、領地の周りの森に、最近頻繁に現れている、もう街まで見つけるほど……時々大騒ぎになる、そのぐらいの数だ」


「……そうか」


 魔物は普段は森と洞穴、荒野か平野などの場所で出没している、人の住む街まで襲った場合なら、一定の量でなければならない。ガルムは群居の生存形態をしている魔物の一種、犬の姿で生み出していたが、犬との生態は大間違いだった。余りにも強くない魔物とはいえ、大量まで集めば厄介となり、村の一つや二つを滅ばした事件もあったわけで。


「銀ドノはレベル九百九十九まで登った方と聞いたのですが、一人がこの件を解決するとこができるとは今までも疑っている。しかし、ある方から聞いた噂なんですが、銀と呼ばれている人は貴方の助になるかもしれないっとな」


「ガルムか……報酬は六十万、そこまでの依頼金は良いのか?ランクは?多分Sの依頼だろうか?」


「ああ、システムが私の提供した資料に纏めて計算された結果はSプラスだったのですが、受ける人数は十二までとは、六十万さえ越えるのだろうか」


 依頼システム、この世界の任務以外には、他の人が作れた任務も受け入れる、応じて自分から他人に依頼する事もできる、難易度ランクなら内容によって計算。そうやって、取材の収集や魔物の大事、及びグッズの運送など、仕事は他人に頼む事が良くある。そうやって、一人便利屋をやって始めたからの第二年のわけだ、依頼を受けて代金を稼ぐ仕事。


「つまり、俺一人がより安いってことか……」


「それと、今回は解決しないと、さらなる損失になる可能性も限れない、どうだ?受けるのでしょうか?当然、全部祓うの訳ではない、原因を探し出して解決すれば良い、他のガルムは他の任務で討伐依頼で排除する」


 大量の魔物が生まれたら、原因となる大型魔物がリーダーをする場合は多い。すなわち、リーダーである敵を倒す事ができるとすれば、散らしたガルムは他の冒険者たちに任せれば良い。という訳で、この任務はリーダーである魔物を探す、そして潰すに指した依頼だろう。

 ですが、今は一先ず地域の調査を。


「カタリストは西南の位置した村、魔法石の発掘と加工、同時に商売も数少なく行ってる……確かに、損失の拡大なら良くなさそうだ、魔法石は今まで開拓した地図でも僅かな区域しか掘れない上等品だから」


「そうです、その前が頼んだいかなる冒険者たちは皆全滅ので、銀ドノに頼んできたのだ」


「……そうか、この依頼の時間は?」


「明日の終わるまで始めると願いたいが、宜しいのでしょうか?」


「じゃあ……魔法石の僅か一部の発掘権が報酬にしたいとはどうだ?六十万Ωに含めずにこの一件の要求は?」


「僅かな一部とは?」


「うむ……三十三発掘場の一つは?十年の権利」


 魔法石は稀有品で、探すのはとても困難、価格もやけに高く売ってる、だから、六十万より高く超える可能は低くない。しかも、カタリストはここ、イニシャルとは遠く離れていない、管理は不便にならない。ここの地図は境界がない、人の発見による段々広がっていて、今までも辺境その物が見つけない無限延長された世界。


「それは、貴方の欲しい賭け物か……」


「うんうん、それは賭けではない……俺は、いや、俺達は失敗の事はないさ」


 男の目が俺と合わせ、真剣した躊躇いの数秒、ジーと見つめた。流石に年頃の男性が美少女である俺をそうジロジロ見るのは何だが、しかし、それから彼が一線の微笑みを掛けて言った。


「……ふんふん、いいだろう、貴方の要求は受け取った、では依頼はお願いしますぞ。私は先に行くから、問題があればカタリストに来る前、連絡をしてください」


「ああ、分かった、ところで一応聞いたいことがあるんですが」


「はい、何でしょうか?私の答える範囲であれば」


「君は……人間、ですか?」


「あぁ……ふふふ、どうだろうね?」


 俺が彼に聞いてみたのだが、彼が返したのは滑稽な笑い顔だった。それだけでなく、俺が求めていた問題の答えも得なかった、その笑い声に去っておいた。


「いや、もういいんだ、では」


 片手で別れな合図を振り、西服の男が集会所である場所に置いた木製した門の彼方へいなくなった。

 茜色なランプの照らす壁の上に、古そうな古時計が掛けられ、三本なIに直々指していた。それは恐らく三時、深夜の三時という時間に示しているのでしょうか。


「明日は……月曜日か……学校は、行きたくないな、まあとりあえず寝よう」


 俺も、ログアウトのボタンを押し、このオメガワールドから離れよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る