第一章 01 これは、幻創の世界であり
「……あら、いっらっしゃい、へぇー、また一人ですね、銀タンって」
「まあ、そんだな、コーラお願い、それと、できれば銀タン呼ぶな」
人の集めるどころ、それは集会所という場所、俺は一人バーに頭を潜んだ。向かいに来た人は黒いツインテールにまとめた少女、ルアという名前で、この集会所のバーを仕事をしている人。
「ええ、別に大丈夫じゃないですか、うんん……じゃあ、いつも通りの銀ちゃんー!」
「あっ!……押し付けるなって、重いぞ」
「ええ?そんな訳ある訳ないじゃん、ここのルアはいつでも完璧な体付きだもん」
と、ここに押しかけて妙に強調した胸が俺の顔を乱暴に包めた、鼻を塞いたのは淡い女の子の香り。
「やめてってば、ていうか、コーラだ、コーラ!」
「ちー、銀ちゃんのケチ、少し触っても傷つけはしないのに……でも、大人ならビアだろう、ビアー」
後ろから持ち出した透明グラス一杯、中から透けた金色の液体、人を暈ける強き匂い。それは大人の生命の汁という、人に霊魂をくれる飲み物の最高傑作であり。
じゃなくって!
「すいません、高校生です」
「しってるよ、さぁさ早く飲め飲め」
「や、やめっ……むっ」
強引で、乱暴で、ルアという人はビアの乗れたグラスを俺の口に押しかけた。少女の口にビアを無理やりに突っ込むような、この光景は他人に見ると余りにも魅惑な光景はずだが、当事者である俺が言うこう、とても辛いでした。
ビアが頸まで滲む、そのままじゃ俺のSSSR服まで汚れる。
「……うむうむ……いいから、自分が飲むから」
「ええ?何で?銀ちゃんはそうやって女の子に酒を飲ませる機会は少ないと思うよ」
「いやいや、オメェはそもそも女子じゃないでしょうもう」
俺が手で離されたルアは不満げに顔を膨らんだ、けど、それだけは「彼女は女」という事に認めはしない。何故なら、ここはゲームの世界、バーチャルリアリティという技術で作り出した幻創な世界。
この世界で、俺は銀という単なる漢字で立てた名前、白い肌で腰に垂れる銀髪で創造され、ふらふらの白き服に包む、高くない低い身長の持つキャラ。
そして、変な顔まんざらしやがるルアという一人も勿論、作られたキャラだ。
「で、銀ちゃんはまた一人?」
「そうだよ、不満か?」
「いえいえ、不満だなんて、銀ちゃんたら、ただの心配です」
「へぇー、心配か……お前は心配などするのか?だたカラカウだけだろうが、おいっ、チップだ」
アイテムリストから一千Ωをバーの上に置いた、それはこの世界の金貨で、オメガと呼ぶ貨幣。一円で一Ωに対等し、コンビニまた他の手段と手に入れることができる、この世界の金。
「あっマイド!何で?今日は何の風かにゃ?」
「いや、なんつか、そうやって話してくれる人もお前しかないだろうかな、と思っただけだ」
「そうかな……銀ちゃんっていつも一人ぼっちだね、フレンドとか作れないかな、チームとか入れば良いのに」
「……あのさぁ、フレンドリストなんですけど、空っぽかままだぞ?」
「それは良く分かってまーす!銀ちゃんはそういうモノだから」
「笑いながら言うんじゃねぇよ、たく、そうやって辛かってより、俺のフレンドになると、チームを組めてくれって」
「……それはダメだ、これは、ビジネスだからさ」
そういう言い返しがきた、これは無情とかって訳じゃない、この人がやってるのは正真正銘なビジネスだ。つまり、金稼ぎって事。
目の前の金色の液体、普通に現世界はビールという飲み物と認められているが、俺はそう認識していない。香りは濃くて喉に叩けると爽やかな感触に与える、まるで本当のビールという飲み物を飲んでるみたい。
そのわりに酒を飲みながら熱量は自分の身体に与えない、全部はバーチャル技術で影響された幻覚、少し酔った感覚すら完璧に真似れる、違和感などは少しもない。
当然、法律には逆らえない。幻覚、ですから。
「ええ?ビジネスか……」
一歩遠くに言えば、そういった現実感が伝わる架空世界でわけで、酒品だけでなく、さらなる商品市場が広げた。生活で使え食品を分け、その以外の服装とか、用品とかのグッズ、この世界で店を経営し売上続けている。ただなゲームだなんてじゃなく、この世界は全く新しいシステムで現れ、新たな社会形態を生まれ出した。
しかも、Ωは現金と一対一交換可能。
その故に、彼女は「ビジネス」などを言い出している。当然、Ωだけでなく、この世界も金に交換できない通貨がある、αとβ、アルファとベータというゲーム中に基本の消費を行う金貨。何もかも課金が必要のは行けない、ただし、このゲームは多めなΩが流れている事も事実だ。
「そんなことはどうでもいいって、少しだけでもいいから、俺と組もうよ、チームとか……その、フレンドとか」
「んん……ふむふむ、却下ーだ」
ルアは真面目そうに三秒で考え、それからハッキリと俺の要求断った。その考えた戸惑いそうな三秒は絶対嘘う、偽物だったんだろうか。
「あっそっ……」
ルアに断れて、落ち込みに一層落ちた俺は、二度とバーの上で頭を両手に潜り込んだ。それはいつもと変わらない、ルアは一度も俺と組むを受け入れたことはなかった。
「まあ、そう落ち込んでない、ルアはルアが仕事だから仕方ないじゃん、同時にルアも銀ちゃんの依頼紹介人ですので、何もかも一人でやれる超便利屋の銀ちゃん」
「できればその紹介代金も全部焼きたいな、でも無理か、データ化したもんで焼けなくなった」
「大丈夫、大丈夫、ルアと銀ちゃんは良いミ・カ・タだからさ!」
「……はぁ……良い味方だったらフレンドぐらい登録してくれよもう」
「いやいや、そうするとさ、銀ちゃんは寂しい時、『ルアちゃんは暇そうだから要請を申し込めようっと』の機能を使えば面倒くさになる、ルアはいつも忙しさんですので」
「その機能を使えないように約束するから、フレンドになろうよ」
「ルアはいつも銀ちゃんの友達ですよ、それと、フレンドリストが空白でなければ、そういう面白いな銀ちゃんは見えなくなるじゃないか?」
「オメェ、酷い事考えてない……?」
「んん、それは反論しない、でも、銀ちゃんは今の銀ちゃんがいいと思うよ」
悪戯の思考が満ちる顔で、リアはニコニコと笑って話した。同時に、黒いツインテールが尻尾のように震え、ルアの後ろを飾り付けた。
「あっそうだ、先は君に尋ねてきた依頼者はいるよ、あそこに座っている人、何だか偉そうな感じの人って、ここの一人便利屋さんを探していたそうで」
ルアが後ろの席に座っている男に指を指した、少々太った体型で正装に装い、せっかちげに足を組んで頬杖をついて新聞を読んでいる。
「さてと、話はここまでー、もう遅いのでルアちゃんはいい子だからログアウトするぞ、また明日ねー」
「はいはい、また明日ー」
コントロールパネルを呼び出して、透明の窓口は纏めてルアの面前に表した。この世界と現世界との一番違ってるところの一つ、脳に考えると色々な操作が可能となり、スキルの発動、魔法を使いたい時は思考で操る方法は設計されてきた。
そして、呼び出してきたウィンドウズを弄って、ログアウトのボタンを押してから、ルアは俺の前から消えてちまった。
「……はぁ……とりあえず、人に待たせるのは余り良くないさ」
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