第3話 クラスメイト

白夜先生に指名された赤髪の女の子が白夜先生の元まて歩いていき座っている他のクラスメイトの方を向いてその場に静止する


「自分のタイミングで初めてください」


にっこりとした笑顔で白夜先生は赤髪の女の子に言う

赤髪の女の子はコクリと頷き、2~3秒の間を開けて自己紹介を始める


「初めまして、神月(しんげつ)ローゼリアと言います、父は日本人で母は外国人です、得意な事は術式を解析する事です、魔法よりも術式の方が好きです...どうぞよろしくお願いします....」


自己紹介を終えるとコクリとお辞儀をして 席に戻っていく


「はい!ありがとうございました!それでは次の方お願いします!」


こうして次々に自己紹介が行われていく、そして恵斗の番が回ってきた

恵斗は勢いよく立ち、前に出て紹介を始める


「おっすみんな!今日から一緒のクラスになる悝弥恵斗だ!うるせぇ奴だがどうかよろしく頼むぜ!」


恵斗は満面の笑みでお辞儀をし、席に戻っていく


(みんなからの評価はいいものだな)


「それでは次お願いします!」


白夜先生が声をかけてきた

才賀は前に出ていき自己紹介を始める


「初めまして、名前は志久才賀と言います、これからこの3年間を共に歩んでいく仲間として、皆さんと関わっていきたいと思います、どうぞよろしくお願いします」


才賀はやり遂げたという顔で自身の席へと戻っていく


こうして他のクラスメイトも順番に自己紹介をしていき、合計30名の自己紹介が終わる、すると白夜先生が手をパンっ!と叩いた。



「はい皆さん!ありがとうございました!、さて自己紹介も終わったので次の段階に移りますよ~! 次はこの3年の内1年、共にチームとして歩んでいく2名を選んでいただきます、まだそんなの決めれない...という人は後々先生が勝手に決めちゃうので問題ありませんっ!」


(2名チーム...いったいなんの意味が...?)


「白夜先生、少しよろしいですか?」


才賀は白夜先生に質問を行う


「2名チームというのはどういった時に使用されるのでしょう?」


「はいお答えしましょう!今後行われる試験などでは、個人の実力だけでなく、チームとしての連携や、まったく違う考えを持った者同士の魔法の組み合わせ方など、そういった点を見る試験があります!そういう時のためのチームです!、だから私としては...しっかりとしたチームを選んでほしいのです!」


「ですが、今はまだ皆さんの実力などがわかっていない状況です、2名チームと言われましても...」


「もちろんわかっていますよ才賀君、今すぐここで決めろとは言っていません、これから皆さんには、個人の実力を測る試験を行ってもらいます、試験内容はいたって簡単です、魔法を使うために必要な魔力の容量、そしてその魔力をいかに最適に使えているか、そしてその魔力を用いて使用される魔法がどういったものか、そういったものをクラスメイト全員が他のクラスメイトの人を良く観察し、自分に合うパートナーを見つけチームを作ってください」


(なるほど...つまり優れている者はみんなからパートナーになろうとせびられるわけだ...ここはあまり実力を出さず、あえてパートナーが見つからない程度にしておくのがいいだろう...)


すると前の席の恵斗が後ろを振り向き才賀に声をかける


「なっ!才賀!俺と組もうぜ!」


(...悪くはないが...)


「俺は構わないが...」


「よし!決まりだな! おう白夜先生! 俺達もうパートナーになっちまったんだがよ?この場合もその試験とやらに参加しないといけないのか~?」


「どちらでも構いませんよ??でもいいんですか?他のクラスメイトの実力を知れる機会ですよ?」


「構わねー!どうせ全員が全員本当の実力を出すとは限らないからな!」


(...ギクッ)


「そうですか...わかりました! 既に決まっている者はこれに参加しなくても良しとします」


白夜先生がそう言うと、2名のチームが5組 合計10名がパートナーとなり、その試験に参加しなかった、参加する人の中には赤髪の女の子も混じっていた


(あの子...どことなく俺に似ている気がするな...)


才賀は微量の警戒心を神月へと向ける

そんな才賀を背に神月は試験へと向かっていく


才賀と恵斗と他8名の既にチームとなったものは、ほかのクラスメイトが戻ってくるまで教室待機となった。


すると部隊専用の端末に1件のメールが入った


【魔法特殊部隊TSF本部より、前日話したターゲットの追加情報を送る】

【対象の使う魔法の名はナイツ・オブ・ロゼと呼ばれる特殊魔法である】

【その魔法は高度な術式を用いた複雑な魔法、魔導として扱われる】

【魔法の詳細は未だ不明、新たな情報が入り次第即時に連絡を入れる】


(ナイツ・オブ・ロゼ...Nights of Rose 夜の薔薇...まだなんとも言えないな...まぁ無理に考えても仕方がない、他のクラスメイトの帰りをゆっくり待つとするか...)


こうして才賀は他のクラスメイトが来るまで、恵斗と軽く話しながら待つ



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現代的魔法世界 ulce @ulce

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