咲和泉学園編
第2話 1年遅れの学生生活
才賀は目を覚ますと、携帯端末を手に取り画面を確認する
そこには、メールが一件入っていた
【俺はもうすぐ家出るから、お前も準備しろよ~!! 恵斗】
というメールだった、このメールが来たのは2分前、才賀は学校に向かう支度をするのだった。
「恵斗の家から俺の家まではおおよそ10分程、8分は時間があるな」
才賀は朝ごはんを軽食で済まし、服を着替える
服を着替えている最中に扉のチャイムが鳴る
ピンポーン ピンポーン
(どうやら恵斗が来たようだ)
才賀は服を着替えながら、入り口扉のチャイムにつながるボタンを押す
そして才賀は扉の外で待つ恵斗に、もう少しで支度が終わる事を伝える
「もうすぐ支度が終わるから、もう少し待ってくれ」
すると恵斗もそのチャイムについているマイクに向かって
「わかった!、なるはやで頼むぜ!」
と言葉を返し、携帯を触りだした
才賀は素早く支度を済ませ、家の外にいる恵斗と合流する。
「お待たせ」
「おう!んじゃ早速行くか!」
才賀は恵斗と軽い言葉を交わし、学校へと向かい歩いていく
そして、学校が見えてきた
「これが咲和泉学園か、すごい施設だな」
「だな、この地区の全ての学園の中で一番でかいらしいからな~」
才賀は咲和泉学園を見ながら、任務のターゲットである者を探っていた
(今のところ変わった感じの力は感じないな...)
才賀と恵斗は咲和泉学園の校門にたどり着く、そこにはカードを読み取る機械がおいてあり、生徒に渡される、生徒手帳ならぬ生徒カードを読み取らせる事で学園に入ることができるようになっている
「とても技術が発展しているな」
「特異な力が発現してからも、この学校は科学力をかなり研究していたみたいだからな、基本今の学園のほとんどは、こういう機械的ではなく、魔力で人を見分け、認識するような作りにしているところが多いからな」
恵斗の言う通りで、ここ最近のこの世界の建造物などは、機械的な事も、もちろん取り入れているが、魔法的な技術により力を入れているところが多かった
(恵斗の言う通りだな、それもそれは学園に限った話じゃない...俺たちのような部隊組織なども、魔法に力を入れている)
恵斗と会話をしながら恵斗の後ろを歩いていると
「ついたぜ! ここが俺達のクラスの部屋みたいだ!」
恵斗は部屋を指さしながら才賀を誘導する、そこにはA-1 と書かれていた
「んじゃま、入るか!」
恵斗は才賀の背中をぽんぽんと叩きながら扉を開け、才賀を中に誘導する
「席はもう決まっているのか」
「だな!俺の後ろの席じゃねーか!!運命を感じるな!」
笑いながら恵斗は才賀の背中を先ほどより強くポンポンと叩く
「騒がしくなりそうだ」
苦笑いしながら恵斗に向かって言う才賀
そこに
「みなさん、おはようございます、全員揃いましたね?、それでは皆さんまずは自己紹介からしていただきましょう!....とその前に私の自己紹介をしないとですね!」
身長が高く、髪色は白色、目の色は青色だが両目で色の濃度が違うようにも見える担任と思える男性の人が入ってきた
「私の名前は白百合白夜(しらゆり びゃくや)、このA-1クラスの担任兼、魔法術式の授業を担当させていただいています、私の事は白夜先生とでも呼んでください」
明るい笑顔で自己紹介を終える白夜先生、そして名簿を取り出し
「よし!では一番左の一番前の席の君!まず自己紹介をお願いするよ!」
指名されたのは、赤色の髪の色をした女の子だった
指名された女の子は先生が立っていた場所まで移動し、自己紹介を始める。
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