学校の廊下の横に忽然と現れる奇妙な「相談所」。そこで待つのは、長い黒髪を垂れ下がる、あまりにも美しすぎる1人の少女。そして、彼女が見るのは、その場所を訪れる事ができた、心の中が軋み、悲鳴をあげている者たち……。
彼らの持つ悩みに対し、彼女は積極的に「解決」へ導くとは限りません。時に相談者の辛い思いに敢えて従い、時にわざと心の奥深くまで切り込んでみたり、様々な形で彼らに関わっていきます。そして、奇妙な時間の中で、相談者たちは必ず何かを得る事になるのです。ただし、それが本当に正しい選択だったのかは誰にも分からないでしょう。
次にこの扉を見つけるのは、誰なのか。
様々な心に踏み込んだ、ホラーチックさを交えた良質な作品です。