学園相談室ラビリンスへようこそ

作者 小谷杏子

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★★★ Excellent!!!

この物語のヒロインである『雅日智夜子』。

彼女の元に悩みを抱える相談者が訪れるのですが、必ずしもその問題が良い方向へと解決される訳ではなく、時として相談者を更なる苦悩へと導いてしまうこともあるのかもしれない……。

登場人物の心情や動作、情景の描写がとても緻密なので、物語をイメージし易かったです。

★★★ Excellent!!!

学校の廊下の横に忽然と現れる奇妙な「相談所」。そこで待つのは、長い黒髪を垂れ下がる、あまりにも美しすぎる1人の少女。そして、彼女が見るのは、その場所を訪れる事ができた、心の中が軋み、悲鳴をあげている者たち……。

彼らの持つ悩みに対し、彼女は積極的に「解決」へ導くとは限りません。時に相談者の辛い思いに敢えて従い、時にわざと心の奥深くまで切り込んでみたり、様々な形で彼らに関わっていきます。そして、奇妙な時間の中で、相談者たちは必ず何かを得る事になるのです。ただし、それが本当に正しい選択だったのかは誰にも分からないでしょう。

次にこの扉を見つけるのは、誰なのか。
様々な心に踏み込んだ、ホラーチックさを交えた良質な作品です。