ファンタジーは新人賞では不利なのか

ファンタジーを書くのは、学園モノよりも難しいと思う。

なぜ難しいかと言うと、「この設定、既視感があるなぁ」と思われたら大幅減点になるからだ。

アマゾンレビューなんかを見れば分かるように、読者によるオリジナリティ判定はかなり厳しい。


学園モノと比べた場合、ファンタジーは「オリジナルな設定」という余計な評価項目が入ってしまう。

オリジナリティのある設定は、簡単には作れるはずがないのだが。



ファンタジーには、もう一つ壁がある。

読者に世界設定を気に入ってもらう、という壁だ。

気に入ってもらえなければ、読者には設定は邪魔なものになってしまう。


学園モノはその点でも有利だ。

高校までの学校生活なら、多くの人が経験しているから。



それに、執筆速度にも影響がでる。

ファンタジーの設定を考えるのは大変だ。



というわけで、ファンタジーは新人賞では不利なのではないか、という疑念が生じる。


一時期、学園モノのラノベばかりになったのは、読者がファンタジーを求めなくなったのではなく、単純に書くのが難しいからじゃないか、不利だからじゃないか、と思ったりもする。



同じ理由でSFが衰退したのではないかとも思ったりする。



しかしながらファンタジーの需要がなくなったわけではない。

それはジャンプの人気漫画にファンタジーが多いのを見れば明らかである。


ラノベでも、ちゃんとしたファンタジーが書ければ、きっと人気作家になれるだろう、と思う。

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