ラノベのお色気シーンについて

ラノベにお色気シーン(微エロ)は必要か、というテーマについて。


一般的に、ラノベというと、テンプレお色気シーンのイメージを持たれているようだ。

アニオタ勢からは、ラノベ原作アニメは「石鹸枠」とか揶揄される。


お色気シーンとは、具体的には、ヒロインの着替えに遭遇したり、うっかりタッチしたり、といったラッキースケベのこと。

テクニックとしては、冒頭付近でこれをやって、キャラを立たせる。



でも、本当に有効機能しているのか、個人的に疑問に思っている。

ラノベを読んでいる時、ラッキースケベとかヒロインの容姿の詳細な描写とかに遭遇すると、何十回も同じようなものを見ているので、そこの部分は読み飛ばしモードに入ってしまう。


まあ、あってもいい、くらいには思っているが、付加価値としては、お色気シーン(微エロ)はあまり機能していないのではないか、という印象だ。



あるいは、考えようによっては、ヒロインの容姿やラッキースケベは、挿絵のために用意されたものなのかもしれない。

オタク同士の話のネタにするため、とか。



「小説家になろう」は、もっと端的だ。

「小説家になろう」の人気作品は、ヒロインの出番がやたら遅かったりするのも多い。

ヒロインすら、作品の人気には決定的な影響はないようだ。


ならば、「ラノベとはキャラ小説であり、つまりヒロインの魅力が一番重要だ」というセオリーにも疑問が忍び寄る。

そのセオリーは本質的ではないのかも。




ジャンプの女性向け二次創作で例えると理解しやすいかもしれない。

露骨にやると冷めるらしい。

ジャンプ的友情的関係、信頼関係くらいの距離感がいいらしい。

「妄想は読者が勝手にしますから」というわけだ。


さりげなくやって、読者の想像を喚起する。

下手にやるくらいなら、やらないほうがマシ。

たまにど真ん中。

こういう手練手管が求められるのだろうか。

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