第2話 新しいクラス

「はじめまして、今日から君たちの担任を務めます。鈴木です。」

そんなテンプレート的に自己紹介をしたのは私たちの担任になった、鈴木涼先生。

なんでもこの学校の卒業生らしい。

因みに先ほど話したクラスメイトの女子によると、なかなかうちのクラス先生はかっこいい…所謂イケメンの部類に入る先生が多いらしい。

私はそういう基準がなんとも分からんから困る。

でも、優しそうな先生だと思った。それから、嫌われたくないとも思った。

イケメン効果かもしれない。


さて、全員が会ったことのないクラスメイトだが、どんな印象を持つだろうか。

…うん。動物園になりそうな予感がする。

あ、あそこの子1人で本を読んでる。

もしかして同じタイプの子かな。だったら友達になれるかな。


「…はじめまして、なんの本読んでるの?」

突然聞くのは自分でもどうかと思うけど、まぁ、話しかけたかったんだから仕方ない。

「え、あ、これ…読んでる」

そう言って表紙を見せてくれたんで見ると読んだことはないけど表紙を知っている程度の単行本を読んでいた。

「あ、これ知ってる。この人の他の作品なら読んだんだけどなー。この作品も面白い??」

…我ながらこの時はなんでこんなにも友好的な感じで話しかけれているのがわからない。

「うん。面白いよ」

私は本読んでる相手に面白いかどうか聞くとかして会話を続けようとする。

こういう時でも活用できたみたいだ。


その後もある程度話をして、入学初日で友人1人ゲット。

出だしは良好と言えるでしょう

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