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二日後のお茶会開催日、当日。



「うーい、準備オッケー」



例のあの場所で顔面偏差値75ぐらいの…



俳優でいえば街行く人達の何名かにカッコいい!って言われるようなイケメンな感じに変装して、リザリー達と待ち合わせしている研究所の部屋に挨拶しながら入った。



一応服装もいつもの長袖にカーゴパンツのような格好ではなく、一般的なイケメンがやりそうなファッションをちょっと意識している。



…この格好、俺から見たら普通だし…流石に周りから見てダサっ!っては思われないだろう。



俺のファッションセンスはそこまで尖ってないハズ…



「私もオッケー」



自分の格好に若干不安になりながらソファに座ると姿見の前に居たマキナが返事をして俺の前に座った。



…その格好はいつもと変わらず…ちょっとミニなスカートに普段着の上から白衣を羽織った、研究員っぽい格好。



いつもとの違いを挙げるなら、靴下が右がニーハイで左がハイソになってるぐらい。



「準備は出来たわ」



ドアを開けて入って来たリザリーの格好もマキナと変わらず、いつものまま。



しいて違いを挙げるなら、靴下をマキナとの協調性を前面に出してるのか…



左がニーハイで、右がハイソのマキナとは逆アシンメトリー。



俺の変装での髪型もエルーに合わせて左側のアシンメトリーにしてあるので何も言えないが…



まだ見ぬショコラ以外はニコイチでファッションを合わせてるっつー、この…なんていうかな…?



異常な協調性?



因みに今言った通りエルーも髪型をウィッグで俺とは逆の右側のアシンメトリーにしている。



お互いの髪を半分に切って合わせたら二つのシンメトリーな髪型が完成する、っつー変な遊び心を入れてしまった。



…昨日の変なハイテンションで決めちまったからなぁ…



冷静に考えたら、おそろとかペアルックとかっぽくて若干痛い…



ような気もしてくるので考えるのは放棄する事に。



「…みんな揃ったし、行くとするか」



壁に背もたれて腕を組み、目を瞑ってたエルーが仕切るようにそう言い出して動き始める。



「そだねー、時間もあまりないし…」


「行きましょうか」


「ふあ~あ…」



先に部屋を出たエルーを追いかけるようにマキナ、リザリーと動き出し…



置いてかれるように俺一人残されたが…全く気にせずにあくびをして両手を上に上げ背を伸ばして、ゆっくりとソファから立ち上がりエルー達を追いかけるように部屋を出た。



…因みにショコラとは現地集合だ。



なぜなら皇族達が集まるティーパーティーの会場が島だから。



…自然災害も無く、気候も温暖で過ごし易く、様々な島が集まる諸島だの群島だのとかいう別荘地の島…ではない。



ユニオン共和国の皇族というお偉いさん方が集まる場所なのだから、普通の場所だと安全確保の面で弾かれてしまう。



…天変地異並みにあり得ないと思うが、万が一襲撃されて皇族が全滅でもしたらユニオン共和国という国が滅亡するし。



そんな理由があるので、会場に選ばれる島は世界に一つしかないとか。



…その島の周りには海の魔物達の縄張りが密集していて、たった一つのルート以外の場所を通ると魔物達に襲われどんな船もひとたまりもないと言われている…



悪魔の海境って名前の付いてるとこ。



島に上陸出来るルートが限られているので見張りもしやすく、怪しい船を発見次第攻撃できてこれ以上なく安全。



一応その悪魔の海境と呼ばれてる場所の周りには注意喚起するブイや網が浮かんでいたり…



潮とか海流の影響では流れ着かないらしいから意図的じゃないと島には入れないらしい。



だから怪しい船を見つけたら、とりあえず交信してから攻撃。



相手は反撃しようにも大砲とか派手な武器を使うと海の魔物達を刺激して危ないので、そういったのは使えず一方的にやられるだけ。



弓とかボウガンも届けばいいけど…届かなかったら海に落ちて魔物に襲われる可能性を上げる事になっちゃうからねぇ…

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