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…ショコラやマキナの落ち込みっぷりが流石に見てられないので…



しょうがなく、サプライズで、もしかしたら願いを叶えられるかもしれない物を作る事に。



…俺もつくづくこいつらに甘いな。



その後、落ち込むあいつらをなんとか宥めながら研究所に戻って俺だけ別行動。



…なんか金属防具一色や強化外骨格3rdのアレで二、三日滞在するとか。



んでもって俺はというと…



「…よお、久しぶりだな」


「…貴様は…何しにきた?」


「いやー、ちょっと協力して欲しくてな…確か俺には借りがあっただろ?」



天界の時空神クロノスの元へと出向いていた。



「…協力、だと?」


「そ、俺がコレから作るモノに空間魔法を組み込みたくてね」


「作るモノ…?」



椅子に座ったまま表情を全く変えずに時空神クロノスは俺に問う。



…クロノスってなんか俺がこっちに出向く度に椅子に座ってるような気がするけど…ずっと座っててもやることなくね?



「何かは完成してのお楽しみ、つー事で…まあそうだな…貸し3…いや貸し4ぐらい使おうか」


「…よかろう、ガイアからは貸しを使われたら拒否するなと言われている」


「…マジで?今度会ったらお礼言っとくわ」



予想外の時空神クロノスの返事に俺は内心大地神ガイアに感謝しつつ、今度会ったら言葉にする事を告げる。




「…それで、何をすればいい?」


「今はまだ作ってすらいないからな…今日は協力要請をするために来ただけ」


「…そうか、我の力が必要ならばいつでも来るが良い」


「ありがとう、助かるよ…じゃ、また近い内に」



時空神クロノスが立とうとするのを手で制止ながら言うと、快く協力してくれるらしいので俺はお礼を言って部屋から出た。



…さて、と…先ずはクロノスの協力が得られたから前提条件はオッケー。



後は材料を集め…そこから旧時代の遺物の技術を真似て、ソレに俺の金属防具一式や『柄』といったオリジナリティな技術を取り入れての開発だな。


















…開発のアレコレは秘密なのでカット…







































不眠不休に近い状態でなんやかんや開発に四苦八苦する事、二週間。



ついに…



ついに…!



ついに、時空神の力を借り…旧時代の遺物の技術を取り入れた『仮想空間を創り出す発明品』が完成!!



「で、出来た…」


「…もういいのか?」



ひし形でクリスタルのようなモノを持つ俺の呟きに時空神クロノスが問う。



「ああ、やっとで完成したからな…しっかし、神の力を借りて旧時代の遺物を真似たというのに…えらい時間がかかってしまったぜ…」


「…それで、結局ソレは?」



自分の才能の無さを嘆いてると俺の持ってる発明品を見て時空神クロノスが聞く。



「簡単に言えば仮想現実を創り出す装置…だな」


「仮想現実…?なんだそれは…?」



機能の面を説明すると色々と面倒なのでザックリ答えると不思議そうに尋ねてくる。



「…色々と聞きたい事があるだろうが、とりあえず寝かせてくれ…」



完成した、と分かった途端に緊張の糸が切れたのか強烈で猛烈な睡魔が遅いかかってきた。



「…分かった……客室に案内しろ」


「はっ、お任せ下さい!」



時空神クロノスがチリリン…とベルのような物を鳴らしたらすぐさま天使のコーカサスが飛んできて、片膝を付け指示を受ける。



「では私の後ろからついてきて下さい」


「お~…」



俺は押し寄せる睡魔と戦いながらコーカサスの後をフラフラしながらついて行った。



「…客室はココです、何かお申し付けの際は部屋の中にあるベルを鳴らして貰えれば天使が来ます」


「ありがとさん」



部屋のドアを開けて説明してくれたのでお礼を言って中に入り、そのままドアを閉めてベッドへとダイブする。



…それから1分経ったか経ってないか分からない内に夢の世界へと旅立った。

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