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「?どういう事?」



対応を変えるもクソも動いたら潰す、今まで通りでいいじゃん。



「…今この世界には余が作らせた三つの兵器を含めた7つの古代兵器が封印されている」



俺が調停者の意図を理解できずに首を傾げると難しそうな顔をして話し始める。



「ソレは今聞いた」


「実は、その古代兵器が封印されてる場所が分からなんだ」


「…は?」



キッパリと言い切った調停者の言葉を聞いて俺は間抜けな声を出してしまった。



まあだがソレで何がしたいか大体把握出来たぜ。



「…つまり、奴らを泳がせて場所を特定させようってワケ?」


「そうだ、場所さえ分かればコチラで管理保管ができるからな」



…いくら調停者といえど全知全能じゃない事は分かってるけど…



その方法を使って大丈夫なのか?



「ソレって諸刃の剣じゃね?下手したら大惨事になりかねんぞ?」


「管理や保管はあわよくば…だ、あくまで古代兵器は破壊第一で行動しろ」


「まあソレなら…って、はぁ?」



なんでさりげなく俺がやる、みたいになってんの?



「え、俺がやるの?」


「お前以上に潜入に特化した使者はいないからな」


「ちょっと人使い荒すぎね?」



いや、人じゃないんだけど…それでも仕事を押し付けすぎだろ。



つーか潜入ってその意味不明な組織に潜入しろって事か?



「いや、あの組織は余でも全容が把握出来ないほどの…正に秘密結社だ」



軽く引きつった俺の顔を見て考えを読んだのか、何も言ってないのに答えてくれる。



「はあ?調停者のあんたでも把握出来ない?そんなバカな…」



この世界にそんな秘密結社?を立ち上げるだけの超優秀な人材が居ると思えんが。



「アレは512年前に一度潰したハズなのだが…440年前、393年前、349年前、299年前、264年前、195年前、120年前、70年前、29年前…とすでに10回も同じ組織が動いていた」


「諦めが悪い組織だな…」



500年前から存在してたってのはびっくりだが、正直そこまで失敗してんのにまだやろうって根性が凄いわ。



「使者を潜入させても幹部より上の情報のガードが堅く組織の全容が掴めない」


「…秘密結社ねぇ、俺も今知るまで存在を知らなかったんだから正に『秘密結社』だな」



誰にも知られる事の無い裏の闇で動いてるなんて相当頭の良い天才が参謀かトップじゃないと無理だ。



おそらく頭の良さはリザリーやマキナ、ショコラ級で周到さや危機回避能力は俺と同じぐらいだろう。



…天才死ねっ!!



「んで?組織に潜入するワケじゃないんなら俺は何をすんの?組織の監視?」



内心まだ見ぬ敵に悪態を吐きつつ調停者に指示を仰いだ。



「ああ、組織が古代兵器を見つけるまで動向を監視して欲しい」


「見つけた後は?」


「可能なら古代兵器の奪取、不可能なら破壊だ」


「オッケー、分かった…んじゃその7つの古代兵器の詳細でも聞きましょうかね」



先に詳細を知って置かないと奪うとか不可能だし。



「うむ…」




あ、話してる場面はカットで。



なーんか長くて小難しかったから説明が面倒。



とりあえず40分ぐらい?かかったよ。



古代兵器の名称と効果を簡単に纏めると…



1.『精霊輪』

人の精神に干渉する事が出来るらしい。


2.『浮遊都市』

空に浮かぶ都市で一撃で大陸を破壊できる兵器が眠ってるらしい。


3.『森羅万象の理』

世界の全てを操れるようになるらしい。


4.『無尽泉』

泉の水を飲むと魔力が無尽蔵に溢れ出るらしい。


5.『抗魔塔』

この世界に存在する魔力を打ち消す事が出来る。


6.『魔薬製造機』

人間を身体のみ魔物に変える薬を作る事が出来る。


7.『蘇生する柩』

どんな死体でも生き返らせる事が出来る。

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