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「おうユリ、久しぶりだな」


「あ、創造主…ねぇ、ニーナ見なかった?ココらへんで待ち合わせしてたんだけど…」



普通に挨拶するとニーナの時とは違い当たり前のように返ってきた。



「ああ、ニーナなら…ほいよ」


「む~…一人だけ創造主と会ってたなんてズルい!…って、え…?」



担いでるニーナを下ろすとユリは頬を膨らませて不満を言い再度俺を見る。



「そ、創造主…?」


「ん」


「え…えええええええー!!??」



ユリは俺を指差した後に聖域中に響き渡るんじゃないかと思うぐらいの叫び声を上げた。



因みに…俺はこうなる事を予測してたから返事すると同時に両手で耳を塞いでたよ?



だってユリはテンプレ的な行動を起こすからねぇ。



「どうした!?」

「…非常…事態…!?」

「「何があったの!?」」



その声を聞いてファイやアニー、見知らぬ精霊達が飛んで来て倒れてたニーナも素早く起き上がる。



「「「「「そ、創造主!?(侵犯者!?)」」」」 」



俺を見たアニーとファイは驚きのあまり叫び、他の精霊達は警戒して距離を取った。



「「な、なんで創造主が…!?」」

「「「くっ…!なぜ侵犯者が…!」」」



集まって来た精霊達は見た目的には皆一様に驚いてはいるが…



驚きの内容が全然違う。



アニーやファイは言わずもがな、で精霊達は警戒。



…なんでこんな大事になったんだろう…



今、かなり面倒な状況なんだけど…コレを俺がなんとかしないといけないわけ?



「…はぁ…とりあえずみんな一旦落ち着こう?俺は精霊王に用事があるだけで妖精や精霊に危害を加える気は無いからさ」


「みんな信じるな!侵犯者は隙を作ってソコに付け入るという!」


「く…!危うく信じる所だった…!なんて汚い!」



一体全体どういう悪評に尾ひれが付きまくってるのか…



ここまでくると俺もどんな噂が流れてるか知りたくなってくるぜ。



「「「「精霊王に…?」」」」



ニーナ達は信じてくれたのか全く状況が呑み込めてないような顔で首を傾げる。



「おう、コレも本業でな…とりあえずお使いだ」


「「本業…?」」「「お使い?」」



ココで性格に差が出たのか疑問に思う所がちょうど半分に分かれた。



「あー…まあなんだ、色々と説明したいのは山々なんだが…立ち話も疲れるだろ?」



だからさっさと用事済ませて帰るわ…と言い残してファイとアニーの間を通り過ぎる。



「…じゃあ、家…来る…?」


「家でも良いぞ」



少し歩いた所で後ろから両肩を掴まれた。



「いやいや…だから用事が…」


「急いでるとは言ってなかったよね?」


「確かに急ぎでは無いけど…」


「「「「決まり(!!)」」」」



俺はアニーとファイに両腕を掴まれ、ニーナとユリに前後から抱きつかれ完全拘束される。



そしてそのまま誰かの住処まで歩かされるという苦行じみた移動をさせられた。






























































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