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ソレが10代とかだったらイイけど30とか40代で能力が移ったら最悪だよな。



譲渡の儀式もかなり面倒らしいし。



つー事で、みんなは自分に面倒ごとが来ないように当主を全力でサポートしてるようだ。



漫画や小説のように後継ぎとかのドロドロした争いは皆無らしい。



まあ今の世の中誰が好き好んで死ぬかもしれない戦いに身を投じるか、って事だよね。



みんな危険とは縁遠い普通の生活を望むと思うしさ。



そんなワケで、安倍晴明の子孫とされてる式神使いの説明はこんな所かな。



「式部…ああ、あの赤の事ですかぁ」


「あのど変態、実力だけは凄いからな」


「ほんに…あの性癖をはよぅ直してもらわんと、あてら式神使いが誤解されて迷惑ですなぁ…と失礼」



ちょっと方言が出たからか、和風美人なお姉さんは顔を赤らめて口に手を当てた。



「いやいや、誤解はされないんじゃねえ?みんなアイツが異端者って事ぐらい分かってるだろ」


「ほほ…あんさんと喋ってるとまるで妖怪って思えへ…思えないですなぁ」


「まあ元人間だからな…とはいえ俺も妖怪の中ではかなり異端な方だし、立場的には式部とも似たり寄ったりかな?」



類は友を呼ぶ。



俺とアイツの類は変態性と考え方だけだと思ってたのに…



今になって更に増えるとは。



「おお、黒!久しいな」



噂をすればなんとやら、式部は式神を両脇にはべらながらこっちに来た。



ハタからみたら両手に花と勘違いするだろうよ。



「赤、つい最近会ったばかりやないの」


「一週間も間が空けば最近とは言えん」


「またそんな式神をそういう風に使いなはってぇ…評判が下がるさかい控えるように、と何度も言うてはるやろ」


「なら黒と紫が相手してくれるのか?それなら控えるぞ」



式神とイチャイチャ?しながら式使のお姉さんをからかうように笑いながら言う。



「おいこら、それはちょっと…」


「頼む…協力してくれ」



式部は反論しようとした俺の肩を掴み式使のお姉さんに聞こえないような小声でボソッと呟いた。



「はあ?」


「お前も良く話に聞いてただろう?コイツがソレだ」



…ああ!思い出した!そういえば、式部には昔好きな奴がいたな!



えーと…確か名前は……………黒だったか。



え、黒…?黒ってこの?



手をポンと叩いた後に式使のお姉さんを指差すと式部がコクンと頷く。



「ちょっと待て、じゃあなにか?お前は15年近くずっと好きなのか?」


「正確には4歳の頃からだから…20年だ」


「まさかや!!?」


「しー!声がデカイ!」



衝撃の事実にビックリして声を上げたら手で口を塞がれる。



式使のお姉さんは?マークを浮かべながら俺らを見てた。



適当に笑って手を振りなんとか誤魔化す。









































~急に眠いと言って来た愛梨と藍架を家に送り中~






















~~~~~そんでまた防衛省に移動中~~~~~















~~~~~~~~~防衛省到着~~~~~~~~~

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