03

バスタブに少しずつ溜まってきたお湯を桶で掬ってシャンプーを流す。



「藍架はセミロングより少し長めだったけど…愛梨は普通の女子高生みたいなロングだな」


「普通の女子高生みたいって…普通の女子高生なんだけど」


「いや~、サラサラにしたくなるな~」



愛梨の髪を丁寧にリンスで洗いながら反応しそうになる息子を必死で抑える。



黒髪ロング…!しかも可愛い娘の…!



俺のどツボにハマってるだけに少しでも気を抜いたらアレがギンギンになりそう。



…あれ?もしかして俺って実は髪フェチだったりする?しないよね?



これぐらい健全な男なら普通の反応だよね?



「よし、流すぞ~」



今度はシャワーでリンスを流して脱衣所からタオルを取って愛梨の頭に巻く。



「なんでそんなに手慣れてるの…?」


「良く友達と男女一緒に風呂入ってたりしてたからなー」



ボディタオルっつーのにボディソープを付けゴシゴシ泡立てる。



「へぇ…やっぱり外国って色々と大胆なんだね」


「外国とか関係ないんじゃね?性格の問題だと思う」



普通にあの子供達とも一緒に入ってたし。



あーでも最近は真ん中の男の子が女の子達と一緒に入るのを恥ずかしがって、ライナと二人で入りたがってるって聞いたな。



もうそんな歳頃なんだ…ライナは別に女の子達と一緒に入っても気にしないらしいけど。



「ほら下洗うから股開け」


「…後ろからとはいえちょっと恥ずかしい///」



くぅ…!藍架には無かった恥じらいが俺の理性を攻撃しやがる!



こういう場面って女の子が割と平然としてたら中々気分的に興奮しないもんなんだけどねぇ。



くっそ…!南無阿弥陀願以此功徳平等施一切同発菩提心往生安楽国…!


(なむあみだぶつ がんにしくどく びょうどうせいっさい どうほつぼだいしん おうじょうあんらっこくぅ)



俺は心の中でお経的なのを唱えながらアレが反応しないようにしつつ、シャワーで愛梨の身体を流す。



「じゃあ今度は私の番だね、ほら座って」



愛梨は笑顔でお風呂用の小さいイスをポンポンと軽く叩いた。



ふむ、湯気も充満してきた事だし…タオルを取るか。



腰に巻いてたタオルを取ってドアを開け、脱衣所にある洗濯機に放り込みイスに座る。



「じゃあ洗うよー?」


「おう」



目を瞑ってると愛梨がシャンプーで俺の頭をワシャワシャと洗い出した。



くっ…!指が柔らかいような気がするぜ…



いかんいかん、南無阿弥陀仏…(略)…!



「流すよー」



心でお経的なのを唱えてる最中に言葉と共にバシャーと上から勢いよくお湯をかけられる。



「次はリンスねー」



さほど丁寧にって感じでもなく普通にリンスされ今度はシャワーで流された。



「んふふー、次は身体だね」



愛梨にボディタオルでゴシゴシと背中を洗われてると、いかにもお風呂!って感じがするなぁ。



「~~♪……!?」



ホケーっとしながらなすがままに上半身を洗われてると…



いきなり背中にふにょんと柔らかいモノが押し当たる。



「んしょ…あれ?」



内ももあたりを洗っていた愛梨の手が不意に止まる。



「……///コレって…!」


「すまん、胸を押し付けられて予想外に…な」


「も、もう///私達兄妹なんだよ?イケない事はダメ///」



愛梨は可愛らしい事を言いながらボディタオルで俺のアレを掴み、上下にゴシゴシと扱きながら洗う。



ぐ…く…気持ち良い…だと…!?



風呂場の中は湯気で充満してるから重要な場面は隠れてると思うが…



このまま達するワケにはいかない!



「うわぁ///すご…おっきい…!///」


「愛梨…!耳元で囁かないで、くれ…!」



ほぼアウトなような気がするが、達しなければまだセーフだろう。



つーか実は愛梨は確信犯だったりする?



ソレは流石に俺の望み中心に考え過ぎ?



ただの好奇心と知識欲での行動なのか?



「あ、下の方も洗わないと…///」


「っぅく…!」



急に袋の方をもみもみされてちょっと声が出ちまった…



なんだこの焦らし方、たどたどしさが逆に新鮮で萌える!!



だが…これ以上はヤバい!色んな意味でヤバい!



ふぅ…南無阿弥陀仏~、南無阿弥陀仏~、南無。



「あ、だんだん……ふにゃふにゃに…?…お兄ちゃんもしかしてイっちゃった?」


「なワケないだろ、頑張って理性のブーストをONにしたんだよ」



つーかイっちゃった?って…意味分かってたりするんですか…?



「…もしかして経験ある?」


「ん~、何回か見せられた事はあるけど…触ったりしたのは初めて///」



まあボディタオル越しだったけどね。



恥ずかしさを紛らわすためなのか急いで脚とかを洗ってシャワーで流してくれた。

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