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だから規制とかしないのか…!
女性に被害がいけば警察は手柄を立てれる上に、金も巻き上げられるから一石二鳥だよな。
つー事は…だ。
この国の若い女性はエサって事?
…あ、撒き餌をすればさらに効果的じゃん。
ふぅ、なぜ女子中高生がスカートの中からズボンを履いたらダメだったのか不思議だったが…
やっと疑問が解消したぜ。
つまる所は性犯罪を煽るためだった、ってわけね。
だってスカートの中から体育着とか履いてたら萎えるし。
普通ならば格好悪い、とか言うよりも女子の貞操とか身の安全を優先すべきだと思うよ。
まあ犯罪を起こし易くするため、だと考えれば中々納得のいく事だと思うけども。
おそらく…エサは食べられる危険性があるって事も承知の上だろう。
政治家と同じ考えで、自分の保身のためなら多少の犠牲(見知らぬ女の子)も止むなしって所か。
「?どうしたの握り拳なんかして」
「愛梨が性犯罪に巻き込まれたらどうしよう…と思って」
「もう…心配性だなぁ…分かりました、ちゃんとスカート下げます」
「愛梨、学校はいいのか?」
やっと朝飯を食べ終わった役立たずは、シンクに皿を置き時計を見ながら言う。
「…!あー!!完全に遅刻だー!!」
愛梨はスカートを下げながら時計を見て叫んだ。
「何時からなんだ?」
「8時45分だよ!やばーい!今まで遅刻なんかした事なかったのに!」
どうしよう…!と焦りながら右往左往する。
「?まだあと26分あるじゃないか」
現在時刻は8時19分。
「電車が間に合わないんだよー!」
「母さんに送ってもらったら?」
「お母さんはいつも8時30分に出るらしいから間に合わない!」
泣きそうな顔でリビングを、どうしようどうしよう…!と歩き回る。
「ん~、じゃあ俺が送るよ」
「え!?どうやって?」
「確か…駐車場にママチャリがあっただろ?それで」
「自転車じゃ絶対に間に合わないよー!」
「おい役立たず、地図はどこだ?」
俺の言葉になにか言いたそうな顔をするも、テレビが置いてあるラックの中から周辺の地図を取って投げた。
「学校はどこだ?」
「えーと、電車で一駅乗って…少し歩くから…ココ」
「ふむふむ」
愛梨の指差した場所と家から学校までの道筋を30秒ほどで記憶する。
「よし、行くぞ」
「う、うん…」
駐車場に移動してママチャリを確かめた。
「これなら大丈夫だ、愛梨、俺にコアラのように抱きつけ」
「?どうやって?」
「まず両腕を俺の脇の下から入れて、抱きつく…そして俺の腰の方をスカートが捲れないように両足で挟め」
「…こんな感じ?」
愛梨はまるで木に抱き着くコアラのように俺にしがみつく。
「そうそう、後は音楽プレーヤーで音楽でも聞いて目を瞑ってな…」
「うん…OKだよ」
「よし!飛ばすからしっかりしがみつけよ!」
俺は自転車に跨って思いっきりペダルを漕いで愛梨の学校を目指した。
「っらあ!」
思いっきりペダルを漕いでるため車を普通に追い越すようなスピードが出ている。
体感速度で時速80~90kmぐらいか…
カーブを曲がる時は前輪のみブレーキをかけて後輪を滑らせ、体を傾けてなるべくスピードを落とさずに曲がった。
いわゆるドリフトのような直角カーブ。
愛梨が俺にコアラのように抱き着いてなきゃ、カーブの度に振り落とされているだろう。
「どーけどけどけどけー!!」
チリンチリン鳴らしながら車の間をすり抜けて行く。
バイクや車のドライバーは俺たちを見てかなり驚いてるようだ。
なんせママチャリが車よりも早い速度で走ってるんだ…驚くなと言う方が無理だろう。
「っしゃあ着いた!」
ギギギィー!!とブレーキの音+タイヤが滑る大きな音を響かせ、目的地に到着した。
通学中の学生達は何事か!?と俺らを注目している。
「はぁ…はぁ…着いたぞー」
俺は自転車に跨ったまま愛梨の頭をポンポンと叩く。
「え?うそ…ホントだ!時間は…8時42分!?」
「ふぅ~…な?間に合った、だろ?」
途中赤信号で止まることを避けるべく、青信号しか渡ってないからちょっと遠回りばっかりしてたけど…
なんとか間に合って良かった良かった。
「ありがとうお兄ちゃん!」
「どういたしまして…あ、俺が生き返った事は絶対誰にも言うなよ?言ったら忍者に狙われちまう」
コソコソと愛梨の耳元で忍者を恐れてるような雰囲気を出しつつ小声で釘を刺す。
「分かってる、絶対誰にも言わない…じゃあ行ってきます!」
「おう、男子生徒に襲われないように気をつけろよー!」
周りの生徒に牽制の意味も込めつつ大声で言って手を振る。
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