15

「う…うぅ…なんでそんなに上手いの…」


「まあ色々あってな」



その気になった俺の前戯は、本番してるのと変わらないぐらいの快感だぜ?



「ひぅ…!」



挿れては無いけど満足しただろ?と藍架の耳元で囁くとビクン!と身体が少し跳ねた。



いやー…にしても、藍架が処女じゃなかった事には少なからずびっくりしたなー。



指を突っ込んで掻き回してる時に膜の感触がねぇもん。



歳とかを考えると当然っちゃあ当然なんだが…



まあ今時の女性だから仕方ないのかもしれないけど、なんだろうこの軽い落胆感は。



つーか俺の周りの女って、非処女多くね?



リザリー…非

マキナ…非

ショコラ…非

クレイン…処

藍架…非



わー童貞の周りには大人の女がいっぱいだー(棒)



「ぐすっ…もうお嫁にいけない…」


「じゃあ俺が貰うよ」


「バカじゃないの」



冗談で言ったのに素で返された。



「冗談だよ、冗談」


「じゃなかったら怖い」



ズボンを履いてスッと立ち上がりそのまま風呂場に向かって行く。



今度は何事も無く普通に藍架の後をついて行った。



「久しぶりに一緒に風呂に入るか?」


「いいよ」



…まさかの!



ええー…冗談で聞いたのにまさかの、いいよ。



これも冗談で言ったのになぁ…肯定されるとは思わなかったぜ。



まあ本人が良いって言うんならいいか。



俺は脱衣所で服を脱いで風呂場のドアを開ける。



「…ねぇ、程人さぁ、もしかして私の事が好きなの?」


「ん?…そりゃ家族だしな」



湯船に浸かって聞いてくる藍架に、何言ってんだこいつ…?みたいな感じで返す。



「そっか…そうだよね」


「?何が言いたいんだ?」


「いやいや、家族としてじゃなくて…女として好きって言われたらどうしようかなーって思ってたから」


「ああ、そういう事ね…確かに藍架は家族としても好きだが女としても好きだぞ」



血が繋がってようがなんだろうが、女は女で男は男だろ?



俺は女が大好きなんだから家族とか関係ねぇよ。



「…弟がいつの間にかどうしようもない性格になってる…」


「男は女に、女は男に欲情するのが動物の性なんだからソコはもうどうしようも無くね?」



動物だけに限らずほとんどの生物がそういう風に生まれてくるんだから…直しようがないだろ。



ソコをなんとかしたら、もう動物や生物の枠から離れてしまうぞ。



結局のところ、なんで兄妹や家族間で男女の関係になったらダメか。ワシャ



っつーのは産まれてくる子供の問題で禁止されてるんだろ?ワシャワシャ



普通の子が産まれる確率が低いから。



だったらさ、遺伝子の研究でもして普通の子供が産まれてくるような薬でも方法でもなんでも開発しろよ。ワシャワシャワシャ



そしたら、父×娘でも母×息子でも弟×姉でも兄×妹でもOKになるだろ。



恋愛だろうと肉体関係だろうと…世間的に認められればなんでも自由になる。ザバー



それこそフリーな世の中になって少子化なんて問題は解消されるぜ?ザバー



なんでそんな研究をしないのか?答えは簡単、みんな世間に洗脳されてるからさ。



世間的にアンタッチャブルな問題にしたら不可侵なんだから進歩もクソもねえよ。プルプル



そして、そんな研究を始めようものなら世間からバッシングを受けるから誰もやらない。プシュ



誰もやらないから進歩しない、だからいつまでたっても当然認められないワケだ。ゴシゴシ



バカな国民はバカみたいに簡単に洗脳される。



何が正しくて何が間違いか…



何が正義で何が悪なのか…



自分個人では決め切れなくなってやがるんだよ。



みんなに合わせるから、間違った事でもみんなが正しいと言えばソレで正しくなる。ゴシゴシゴシ



逆も然り…正しい事でも、みんなが間違ってると言えば間違いに。ザバー



金で少しの人を雇えば簡単に世間に間違った情報を正しいと広め、認知させる事ができるのが今の世の中だよね。



そして正しいのか間違ってるのかよく分からないソレが常識として基準化してしまう。ザバー



まあ俺は人間社会には当てはまらない妖怪だから、そんな変な常識には当てはまらないんだが。ザバー



…つまり何が言いたいのかというと…



姉だろうと妹だろうと母親だろうと欲情したら手を出す。という事だ。



お、新ギャグ…浴場で美人な姉に欲情する…よし、いつか使ってみよう。ザバー



「ふぃー」



俺は頭と身体を洗い終わり、湯船に浸かる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る