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「じゃあどうしろって言うのよ」


「知らんよ」



酷い話になるかもしれないが…



女に産まれた事を後悔して我慢するしかなくね?



それかもうオープンに受け入れるとか。



下ネタでもお触りでも…ベッドインだろうがなんでもどんとこい!みたいな。



だってしょうがないだろ。



女は産まれつき男より身体能力は劣るようになる仕組みなんだし。



今は機械だのなんだので女性が仕事しやすくなってるらしいが…



一応それ全部男が、自分が楽するために作ったやつだからね?



女性が肉体労働を楽させるために機械を作った、とか聞いた事ない。



かなり昔に遡ると…やっぱり畑仕事や狩り、山や海で食べ物を採ってくるのは男の仕事だったわけじゃん?



力仕事なんだから女がやるよりは効率が良く、成果も上がる。



…男尊女卑や亭主関白だったのは仕方ないんじゃないかな。



その頃から女が男の仕事をやってたとしたら今の世の中にはなってないだろうしねぇ。



逆に女尊男卑でかかあ天下になってたかもな。



男が家の事をやって家庭を守り、女が食料を採って命を繋ぐ。



…すっげえ面白そう。



でも今みたいに発展はしてないだろう。



多分…おそらく。



もしかしたらそんなだった方が今の世の中よりも発展してたかもしれないけど。



…つーか魔物相手に女が主導で戦うのか…



魔力が無かったら絶対に歯が立たないって。



まず筋肉や骨の強度からして違うんだし。



例えば、ライオンやクマを相手に魔力が存在しない世界で…



武器を使わず素手で倒せる女なんているのかな?



この世界には少なくとも、俺の隣に一人いるけど。



魔力も武器も使わずに素手でライオンやクマを倒せる女。



その名も猛獣クルシェイル。



リザリーやショコラには多分無理だと思う。



「ほいよ」


「っと」


「「ありがとうございました!」」



休憩室にダンボールケースを下ろすと女子研究員二人がお礼を言って頭を下げる。



あと1人はトイレらしい。



「いやいや、おっとソレ返して」


「何が入ってるの?」



差し出された袋を受け取るとマキナに奪い取られた。



「本…?もしかして…Hなやつかな?」


「今すぐ確認しましょう、趣向を調べるのよ」


「がってん承知の助!」



バッと軽く敬礼して半透明な袋の中の白袋に包まれた本を取る。



なんかスーパーの店員が飲み物の水滴で濡れないようにと本だけ白い袋で包んでくれた。



つーか、がってん承知の助とか懐かしいな…何年前のネタだよ。



そんなんよく覚えてたな。



「…あれ?商業大陸のガイドブック?」


「お前らバカか、俺がエロ本なんて買うわけないだろ…今の時代は動画だ」


「なんで今更ガイドブックなの?」


「ちょっとヴァンパイアハンターに意味不明に襲われてな、研究所に迷惑がかからない宿屋がある所を探そうかなー…と」



分かったら返せ、とマキナから本とスーパーの袋を奪い返す。



「ヴァンパイアハンター?」


「名前の通りこの前のヴァンパイアを狩る奴らだ」



ヴァンパイアが人に迷惑をかけてようがかけてまいがお構いなし、存在するだけで害悪だ!と思ってるロクでもない奴らだけど。



「なんで狙われてるの?」


「知らんよ、会ってすぐ襲いかかって来やがった」



ソコの公園での出来事だから今日中には詳細が知れるんじゃないか?



「ココに居た方がまだ安全じゃないか?」


「ん~、出来れば研究所絡みの厄介事には発展しないほうがいいから」



後々面倒になる確率が高いし…んじゃ、行ってくるわ。と言ってヒラヒラと後ろ手を振り研究所を出た。

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