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「どうだ?」


「ええ、思った通り順調に進みそうよ」


「そうじゃなきゃ俺の苦労が報われないぜ」



お姫様を連れて影移動した時から数時間後。



もうとっくに夜になっている時刻だ。



外は暗い闇に支配されている。



そんな時間帯に俺はまだ研究所にいた。



なーんか長く感じた一日ももうそろそろ終わるだろう。



朝から養成学校に強制連行されて無駄に強い突然変異体たちとの連戦。



昼にはリザリーからの強制的に呼び出しで、ショコラを影移動で生産大陸の研究所に送ってからお姫様の救助。



夜にはお姫様の洋服を買うってマキナに店を連れまわされた。



今やっと買い物を終えて研究所に戻って来た所やわ。



4時間も買い物に付き合わされたんだぞ!?



お姫様の服以外にも自分(マキナ)のとリザリー、ショコラの分も選ばされた身にもなってみろ!



「あら、コレ…前から欲しかったやつだわ」


「やっぱり?そうじゃないかなー、と思って買ったんだけど正解だったね…コレもショコラが欲しいって言ってたのに似てない?」


「…多分当たってると思うから送ってあげたら喜ぶんじゃない?」


「と言うわけで程人君、ハイ」


「いや…ハイって渡されても…俺は宅急便じゃないぞ?」



俺の言葉を無視してどんどん洋服を渡してくる。



「そうね、宅急便より100倍便利よ」


「あー…箱に入れて一回で送った方が早いかな?」



マキナは引っ越しとかで使われる発泡スチロールの箱に俺が受けとらなかった洋服を畳んで手際よく詰めていく。



「…百歩譲って送るのはいいんだが、見られたくないんだけど」


「ん~…じゃあ電話して研究所の外に出るように言っておくよ」



おもむろにケータイを取り出し、おそらくショコラにかけ始めた。



俺はため息を吐いて発泡スチロールの箱を持って誰も居ない別の部屋に向かう。



「送って来たぞー…ってうおっ!?」



発泡スチロールを影移動で送って部屋に戻って来たらリザリーとマキナの服装が変わっている。



「どう?」


「似合ってる?」


「ただただエロい!!」


「激しく同意だ!」



俺が叫ぶとエルーも力強く叫んだ。



リザリーの下はショートパンツにミニスカートを斜めに切ったような…水着のパレオ付きってーの?



そんな感じのを履いていて、上はちょっと胸を露出したような肩出しのTシャツを着けている。



マキナは左側だけ短パンのような長さのショートパンツを履いていて、右肩を完全に出してる感じのダボTを着けていた。



とりあえず二人とも長くて細い引き締まった脚を惜しげもなく晒している。



上もマキナはブラの右側のヒモが完全に見えてるし、リザリーはなんか解放的だ。



全体的に露出度かなり高めの衣装だと思う。



「ど、どうした…?ついにお前らもビッチの仲間入りになったのか…?」



こんなエロい格好で外を歩いたら多分、5分ごとにナンパされるぞ!



「?……♪」



リザリーは顎に指を当てて少し考え何かを思いついたかのように俺に近づく。



「ねぇ…似合ってる?」


「うわっ!ち、近い近い!」



あろうことか俺の右腕に絡みついてすり寄ってきた。



「あ、ズルい!」



マキナも俺に近づき左腕を引っ張る。



「立ってるのもアレだし、座ろ?」



そのまま引っ張られてソファに座らされた。



右腕にエロい格好をしたリザリーが、左腕にもエロい格好したマキナが絡みついて挟まれている。



…なんだコレ!なんか怖いぞ!エルー!ヘルプ!!



助けを求めるようにエルーを見ると鼻を押さえて上を向いていた。

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