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「「「な…!?」」」



ココに集まってきた4人がショコラを見て驚いた。



「??」



本人はなんで驚いてるのか分からずに首を傾げてる。



…その不思議そうな顔と仕草が可愛いな~。



「お前の知り合いか?」


「んーん、全然」


「貴女は…もしかして土竜ラグイーズさんでは!?」



ショコラが首を横に振ると俺の隣で固まってた奴が質問した。



「え?そうだけど…?」


「「「やっぱり!!」」」


「うわー!僕、光栄だなぁ!あのラグイーズさんと話せるなんて!」

「俺は見るの初めてだが、噂で聞いたのと同じ…いやそれ以上の可愛いさだ…」

「コレがあの土竜ラグイーズ…!まさかこんな近くで見れるとは!」



男達の矢継ぎ早の言葉にショコラは少し後ずさる。



ついでに俺もこいつらから少し離れた。



「えーと…誰?」


「あ、すいません…俺たちもこの学校の卒業生でして」



男達の中で比較的冷静だった奴が質問に答える。



「貴方達の二つ下でした」


「あー…昔在学中の後輩だった人達」



納得したように手をパン!と叩く。



「土竜ねぇ…懐かしい響きダナー」



異国では漢字の読みでモグラって意味もあるが…



土竜とモグラじゃ似ても似つかないと思うけどな。



なんでモグラの異名が竜なんだろう。



昔のモグラは竜に近い姿だったのか?



だから土の竜で土竜?



「もしかして…あの倒れてるのはラグイーズさんがお一人で?」


「そだよー?だって手伝ってくれなかったもん」


「凄い…!他の先輩方も集団で戦ってたのに単独で倒すなんて…!」



ショコラは意地悪そうな可愛い笑顔で言う。



「なに言ってんだか…お前の手を出すなって言葉を忠実に守った偉~い俺を責めるのか?」



俺はやれやれ…とため息を吐きながら肩を竦める。



「冗談だよ冗談!アレを譲ってくれた事には感謝してるって、だからそんな冷たい言い方しないでよー」



あはは!と快活に笑いながら俺の腕に絡みつく。



「…もしかしてそちらの方は彼氏ですか?」


「えー?どうかなー」


「いや、否定しろよ」


「だって最近別れたしー…丁度良いから私たち付き合っちゃう?」



ショコラからまさか提案。



当然俺の答えは決まっている。



































「いや、無理」































なんてテンプレートな事を言うと思ったか?



残念でしたー!!言うわけないだろバカヤロー!!



あ、やべ…嬉し過ぎて変なテンションになっちまってんな。




俺はショコラの問いに一拍おいて答えた。



「俺の答えが二文字以上あると思うか?OKだ」


「え…うそ…やだ///冗談のつもりだったのに///」


「だろうな、別に本気だとは思ってないさ」


「うー///あ…でもそういえば昨日、新しい彼氏出来てたや///言い忘れててゴメンね?」


「の、NOOOOOOOOO!!!」



ショコラの照れたようなハニカミから発された言葉は、天国から一気に地獄へと殴り落とすような…




とりあえず俺の強靭な精神に強烈なダメージを与えた。




俺は両手で頭を押さえて地面に膝を着き体を反らす。



やっと…やっと俺にも恋人が出来たと思ったのに!!



こいつらの告白を真に受けたのが間違いだった…



今度は本気か?と信じた俺こそがバカだったのか。



「え、えーと…あの…」


「…こういう時、なんて声をかければいいか分からんな」


「慰めの言葉を言っても惨めにしかならん」


「…とりあえず見守っておこう」



養成学校時代の後輩?達からなんとも言えない哀みの視線を向けられる。



「大丈夫だよー、慣れっこだし」


「すん、今回のは流石にキツかった…が!もう大丈夫!」



俺は鼻を啜り無理やりテンション上げながら立ち上がった。



くそぅ…!今回のは心構えが出来てなかったから予想外の精神的ダメージを負ったぜ。



今回のダメージは昔…初告白を悩んだ挙句にOKした後、実験のモルモットにされた時のショックと似てる!



「相変わらず立ち直りが早いねぇ」


「悪質なイタズラしやがって…」


「忘れてたのはホントだし、ちょっとだけ本気だったってのもホントだよ?」



昨日の人が告白してこなかったら今頃私たち付き合ってたかもね。と照れながら笑った。

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