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「お、遂に完成したか」












懐かしの勇者を倒し?研究所に戻ってから一週間後。




俺は魔王城のすぐ近くにある保管庫(特製)と同じ建物内にいた。



保管庫(特製)はその名の通り食材を保管する建物なんだが、その一角に研究室…と呼ぶには粗末な部屋がある。



因みにこの建物の所有者は俺ね。



だって俺が運んで来たし。



ここで保管庫(特製)の説明を少ししようか。



中には今まで俺が仕留めた動物や人間の死体が大量に無造作に積み重なっている。



気温はだいたい0℃以下。



その他湿度とか色々微調整してくれる空調設備があるのでここにある食材は理論上35年ぐらいは腐らない。



もしなんかあった時のための非常食的な?



さて、保管庫(特製)の説明も簡単にしたし冒頭に戻ろうか。



「よーし、見せびらかしに行こうっと」



自分の指を傷…(以下略)あるモノと共にマキナ達のいる研究所のトイレに影移動した。




それが遡る事10分前の話だ。







「何よ、コレ」


「たった今説明したじゃん」


「…どこをどう見ても普通のと変わらないんだが」


「だよねぇ、どこをどう見ても普通のスライムにしか見えない」


「コレが研究の結晶なの?」



リザリー達を集めて俺の研究結果である、あるモノを見せると全員が怪訝な顔をしてる。



「ふっふっふ…甘いな、お前らに今さっきも言ったようにコレが最強のスライムだ」


「最強のスライムねぇ…」



リザリーはしゃがんでツンツンとスライム状の物体をつつく。



その度にスライム状の物体はプルプルと波打つように揺れた。



「百聞は一見に如かず、とりあえずソイツを倒してみ?」


「倒すって…」



触感が気に入ったのかマキナとショコラもしゃがんでスライム状の物体をつついている。



…女の子三人でスライムを囲んでつつくって…絵面的に相当面白いのな。



「ソイツを倒せたらなんでも言う事を聞いてやるよ、まあ1日だけ完璧な奴隷になるって事だな」


「「「ジャーンケーン………ポン!!」」」



…なんでこいつらいきなりテンションがハイになったんだ?



「ふ…勝利の女神は私に微笑んだわね」


「負けた…」


「すん…また負けたぁ」



どうやらリザリーが勝ったようだ。



「リザリーが最初の相手か…とりあえずなんでもアリだ、本気でこいつを倒してみろ」



スライム状の物体はプルンプルンと転がりながら俺から離れた。




俺たちもリザリー達からある程度離れた場所で戦闘を見守る事に。



「…こんなの相手に本気って言われてもね…まあいいわ」


「本気でやっても勝てないと思うけどな」



俺の一言にムッときたのか不機嫌な顔で鞭を取り出す。



「何を企んでるか知らないけど…奴隷になった時にたっぷり楽しんであげるわ」



リザリーは背筋も凍りそうなセリフを微笑んで優しげに言いスライム状の物体に向かって行った。



色んな意味でそのギャップに戦慄が!!








































































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