13
今すぐにでも押し倒したい気持ちを抑え込み、リザリーの家に泊まった。
そして久しぶりのベットで寝る事二時間。
なんか苦しい…と思いながら寝返りをうとうとして異変に気づく。
誰かが俺の上に乗っている…?
「ってリザリーじゃねえか…何してんだよ」
「もちろんナニよ、今日は何故か変な気分で寝れないの」
ああ、なんか偶にそんな気分の時あるよな…なんか分からんけど、ジッとしてられなくて全然寝れないし。
「女の子の日は過ぎたハズなのに…なんでかしら?」
疑問を口にしながら俺の下半身に手をかけた。
「待て待て、これ以上はヤバ…むぐっ」
「うるさいわね…喋るヒマがあるなら私のを舐めなさい」
リザリーは俺のアレを触りながら下半身の一部を押し付けてくる。
抵抗しようにもいつの間にかアノ手錠で両手が拘束されていて無理に近い。
「むぐー、むぐー…むー!むー!」
「…あっ…!んんっ…!…そろそろイイかしら…」
「ぷはっ!や、止め…!」
「ない、えい♪」
「アッーーーーーーー!!」
「と言うリアルっぽい夢を見たんだが」
朝、起きてすぐリビングで紅茶を飲んでるリザリーに、夢?の内容を話した。
感触とかかなりリアルな夢だったな…ってか最後になんか薬みたいのを飲まされたような気がする。
現実味的に微妙だから多分夢だろう。
「あらそう、よかったじゃない」
俺に優しげな微笑みでそう返すと何かの紙を取り出して書き始める。
おかしい、絶対におかしい。
いつもなら俺がこんな話をしたらゴミや害虫を見るような目になるのに…
なんで普通に微笑んでるんだ?
「なに書いてんの?」
「ある薬の投与効果と結果を纏めてるの」
「ふーん…」
まためんどくさそうな事をしてんなぁ。
つーか、久しぶりのベットで久しぶりの夢を見たのが幼馴染に襲われる内容…ってどうなの?
自分では気づかないけど相当溜まってんのかな…?
いや、何が、とは言わないけどさ。
「寝る前に変な事でも考えてたんじゃないの?」
「お前が変な事言うからだろ」
シてもいいけど…とか、あんなん言われたら普通の男なら理性が吹っ飛ぶわ。
「で、お前は結局一人でシたのか?」
「何を?」
「自家発電」
「…いえ、もう少し気持ちいい事をヤったわ」
違うだろ!そこは流せ、普通に答えてんじゃねえよ!
俺がただの変態野郎みたいになるじゃねえか!
下ネタもイケるの?それともあの蔑むような視線の時は下ネタの度合いによるものなの?
ん…?ヤった?シた、じゃなくて?
まあいいか、どっちでも。
…良く考えたらギャルとか以外で下ネタOKの女って少数派だよねー。
なんでだろ?男同士なら日常会話レベルでぶっ込んてくるけど、女の子には…どことなく言い辛いよなぁ。
「そう言や、昨日の女の子ってどっかで見た顔じゃなかった?もちろん初対面だけど」
「え?そういえばどことなく…あ、この前あなたが捕まった時に変装してた顔じゃない?」
「おお、言われてみれば…ってえ?俺ってあんな可愛い顔に変装してたの?」
だから警備員の服を着てた時に人が集まって来てたのか…でも自分じゃ分からなかったぜ。
俺がうーん…と考えてる事をしてると直勘がピクッと反応し、その瞬間どこからともなく人が現れた。
人…の形をしてるが人間では無い。
全く気配を感じさせずに、今さっきからいたような雰囲気を纏って佇んでいる。
おそらく昨日の手紙に書いてあった『参ります』の誰かが来たんだろう。
「…!?誰!」
「あー、天使…かな?」
突然の来訪者に気づいたリザリーは椅子をガタッと倒して臨戦態勢をとる。
「天使…?」
リザリーが訝しげな目で来訪者を見てると、その来訪者は辺りを見渡して俺に焦点を合わせた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます