②
次の日、企画書をお宮様に出した。
「どれどれ」
読んだ後、お宮様は。
「うん、これなら、ステキな作品になりそう」
「雪女はかわいく書くね」
「うん、お願い」
そして、その日から、また書き出した。
『雪女は、街に出てきて、友達になりたい女の子がいました。だけど、声をかけられなかった。しかし、雪が降ったある日、その子が雪だるまを作ろうと誘ってくれた。そこで、雪を自在に操る姿を見せる。すると、大人に雪女だとばれてしまう。山へ帰ろうとしたその時、その子は、見送りに来てくれた。だから、雪女は、山へ行かなかった、そして、その子と仲良く過ごす事にした』
こう言う物語に仕上がった。
「変に悪い終わり方をするより、好きかな?」
「でも、雪女って、夏とか平気なの?」
「う~ん、特に雪女は、寒いところじゃないと生きていけないと言う設定がなかったから、普通の女の子として、居候するみたいなのでいいかな? と思ってさ」
「そうか、それなら、いいか」
そして、花ちゃんの絵が添えられて、本が出来た。
「やったね」
「後は、売れるかだね」
「うん」
ごくりとつばをのんだ。
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